今回の記事では、「ブレーキは効いているのに、なぜブレーキランプだけ点かないの?」という疑問から、実際に2009年式XL1200Lで行った修理の流れを紹介します。
車検前の点検でリアブレーキを踏んでみると、ブレーキ自体はしっかり効いているのに、ブレーキランプが点灯しませんでした。原因を調べていくと、リアブレーキの油圧ブレーキスイッチに問題がある可能性が出てきたため、短絡による切り分けからスイッチ交換までDIYで行うことにしました。
さらに、油圧ブレーキスイッチを交換したあとにはブレーキペダルがスカスカになるという別の問題も発生。ブレーキフルードの交換とエア抜きまで行うことになりました。
この記事では、以下の内容を紹介します👇
✅ リアブレーキが効くのにブレーキランプが点灯しなかった原因
✅ 油圧ブレーキスイッチの場所と故障確認方法
✅ 2009年式XL1200Lの油圧ブレーキスイッチ交換手順
✅ 交換後にブレーキがスカスカになった原因とエア抜き
✅ ブレーキランプや灯火類の最終確認
✅ 社外品の油圧ブレーキスイッチを使ってみた感想
車検前のブレーキランプ確認や、XL1200Lの油圧ブレーキスイッチ交換をDIYで考えている方は、実際の作業で起きたトラブルも含めて紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
しーちゃん


🚨 注意|カスタム・DIY整備は自己責任で!
今回紹介する油圧ブレーキスイッチの交換やブレーキフルードの交換・エア抜きは、ブレーキに関わる重要な整備作業です。
作業方法や車両の状態によっては、ブレーキが正常に作動しなくなる可能性もあります。DIYで作業する場合は、サービスマニュアルなども確認しながら、安全を最優先にして作業してください。
少しでも不安がある場合は、無理に作業せず、バイクショップや整備工場などの専門業者へ依頼することをおすすめします。
この記事では、あくまで筆者が2009年式XL1200Lで実際に行った作業例として紹介しています。車種や年式によって構造が異なる場合があるため、同じ方法で作業できるとは限りません。
① XL1200Lのリアブレーキランプが点灯しない症状を確認
2009年式XL1200Lの車検前点検をしていたところ、リアブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しないことに気付きました。
原因を確認するため、リアブレーキ周辺をチェックしていきます。
リアブレーキは効くのにブレーキランプだけ点かない
まずリアブレーキペダルを踏んで、ブレーキが正常に効いているか確認しました。
ペダルを踏んだ感触にも特に違和感はなく、リアブレーキ自体はしっかり効いています。そのため、ブレーキが効かないというトラブルではなさそうです。


ところが、ブレーキペダルを踏んだ状態でリア側を確認してみると、ブレーキランプが点灯していません。
テールランプ自体は点灯しているので、ランプ全体の電源が切れているわけでもありません。「ブレーキは効いているのに、ブレーキランプだけが点かない」という状態です。
ブレーキランプが点灯しないままでは車検にも影響するため、そのままにしておくわけにはいきません。
そこで、ブレーキランプ本体や配線、スイッチなど、どこに原因があるのかを順番に確認していくことにしました。
車検前の電装系チェックで不具合を発見
今回はユーザー車検を受ける前の点検として、灯火類を一通り確認していました。
ヘッドライトやウインカー、テールランプ、ナンバー灯などを順番に確認していたところ、リアブレーキを踏んだときだけブレーキランプが点灯しないことに気付きました。


フロントブレーキを操作するとブレーキランプは正常に点灯するため、ブレーキランプ本体の故障ではなさそうです。
車検ではブレーキランプもしっかり確認される部分なので、今回は原因を特定してから車検に行くことにしました。
普段の走行では気付きにくい不具合でも、車検前に灯火類を一つずつ確認しておくことで、事前に発見できるトラブルがあります。
そこで今回は、リアブレーキを踏んだときにブレーキランプを点灯させる油圧スイッチ周辺から確認していきます。
最初に油圧ブレーキスイッチを疑った理由
リアブレーキは正常に効いていて、テールランプも点灯しています。それでもリアブレーキを踏んだときだけブレーキランプが点灯しないため、ブレーキ操作を電気信号に変えている油圧ブレーキスイッチに原因があるのではないかと考えました。
XL1200Lのリアブレーキ側に付いている油圧ブレーキスイッチは、ブレーキラインの油圧を利用して電気回路をON・OFFする部品です。リアブレーキペダルを踏むとブレーキフルードに圧力がかかり、その圧力によってスイッチ内部の接点が切り替わってブレーキランプの回路が導通します。


つまり、ブレーキを踏んで油圧が発生しているのにスイッチ内部の接点が正常に導通しなければ、リアブレーキは効いていてもブレーキランプだけが点灯しないということになります。
今回のXL1200Lも、リアブレーキ自体は正常に効いていて、フロントブレーキを操作すればブレーキランプは点灯しました。そのため、ブレーキランプ本体や車体全体の電源ではなく、リアブレーキ側の油圧ブレーキスイッチや、その周辺の配線に原因がある可能性が高いと考えました。
そこで、いきなりスイッチを交換するのではなく、まずはスイッチの配線を外して短絡させ、ブレーキランプが点灯するかを確認することにしました。これで点灯すれば、ブレーキランプまでの電気回路は正常で、油圧ブレーキスイッチ側に原因があるかどうかを切り分けられます。






② XL1200Lのリアブレーキ油圧スイッチの場所を確認
油圧ブレーキスイッチが原因の可能性があると考えたので、次に実際の車体でスイッチの位置を確認していきます。
2009年式XL1200Lでは、リアブレーキフルードのリザーバータンク周辺からスイッチへアクセスできます。今回は、フルードタンクを取り外して油圧ブレーキスイッチを確認するところから作業を進めました。
リアブレーキフルードタンクを取り外して油圧スイッチへアクセス
まずは、レンチを使ってリアブレーキフルードタンクのカバーを取り外します。
カバーを外したら、続いてフルードタンク本体もレンチを使って取り外し、油圧ブレーキスイッチへアクセスできる状態にします。




このとき、フルードタンクを取り外すことでブレーキフルードが漏れる可能性があるため、タンク周辺にはウエスなどを敷いて、フルードが車体に付かないように注意して作業しました。
ブレーキフルードが塗装面などに付着した場合は、塗装を傷める可能性があるので、万が一こぼれた場合も放置しないようにします。
フルードタンクを取り外すと、奥にある油圧ブレーキスイッチを確認できます。ここまで外せばスイッチの配線にもアクセスできるので、次は配線を外して短絡させ、ブレーキランプが点灯するか確認していきます。
2009年式XL1200Lの油圧ブレーキスイッチを確認
フルードタンクを取り外すと、リアブレーキの油圧ブレーキスイッチを確認できるようになります。
2009年式XL1200Lのリアブレーキには、ブレーキランプを作動させる油圧式のブレーキライトスイッチが使われています。パーツカタログでも、リアブレーキ側のブレーキライトスイッチとして72023-51Dが確認できます。


実際にスイッチを確認してみると、スイッチ本体に配線が接続されています。今回は、この配線を一度取り外して短絡させることで、スイッチを介さずにブレーキランプが点灯するかを確認します。
この確認でブレーキランプが点灯すれば、ランプ本体やその先の配線ではなく、油圧ブレーキスイッチ側に原因がある可能性を絞り込むことができます。
次は、実際にスイッチの配線を外して、短絡による動作確認を行います。






③ 油圧ブレーキスイッチの故障を短絡で確認
油圧ブレーキスイッチの位置を確認できたので、次はスイッチ自体に原因があるのかを切り分けていきます。
今回は、スイッチの配線を一時的に短絡させて、ブレーキランプが点灯するかを確認しました。
スイッチの配線を取り外す
まず、油圧ブレーキスイッチに接続されている配線を取り外します。
実際に外そうとしてみると、端子がかなり固く、手だけでは簡単に抜けませんでした。そこで、配線を傷めないように注意しながらペンチを使って端子部分をつかみ、取り外しました。


端子を無理に引っ張ると配線や端子を傷める可能性があるので、ペンチを使う場合も配線そのものではなく、端子側をつかんで作業するようにしました。
配線を取り外したら、次はスイッチを介さずに配線同士を一時的に短絡させて、ブレーキランプが点灯するかを確認します。
配線を短絡させてブレーキランプの故障箇所を確認
油圧ブレーキスイッチから配線を取り外したら、次に配線を短絡させてブレーキランプが点灯するか確認します。
今回は手元にあった適当な配線を使い、両端の被覆を剥いて、スイッチの端子に接触させました。これで油圧ブレーキスイッチを介さずに回路をつなぎ、ブレーキランプが点灯するかを確認します。




配線を端子に接触させてみると、ブレーキランプが正常に点灯しました。
この結果から、ブレーキランプ本体や電源側、スイッチから先の回路には問題がないと判断できます。逆に、スイッチを通さずに回路をつないだ状態では点灯するため、今回のブレーキランプ不点灯の原因は、油圧ブレーキスイッチにある可能性が高いと分かりました。
これで交換する部品をある程度絞り込むことができました。あとは新しい油圧ブレーキスイッチを用意して交換すれば、ブレーキランプを復旧できそうです。
ただし、この短絡確認を終えて配線を戻そうとしたところ、ここで思わぬトラブルが発生しました。






④ 短絡確認中にACCESSORYヒューズが切れるトラブル発生
短絡確認によって、油圧ブレーキスイッチ側に原因がある可能性を確認できました。
しかし、作業を続けている途中で電装系のトラブルが発生しました。ここでは、そのときの状況と原因を確認していきます。
配線が車体に触れて「バチッ」と音が鳴り灯火類が点灯しない
短絡確認を終えて配線を戻そうとしていたところ、取り外していた配線の一方が車体に触れてしまいました。
その瞬間、「バチッ」という音がして、配線が車体に触れたことでショートしてしまいました。


すぐに配線を離してから灯火類を確認してみると、先ほどまで点灯していたポジションランプ、ウインカー、ナンバー灯が点灯しなくなっていました。
ブレーキランプの確認をしていただけだったので、突然ほかの灯火類まで点灯しなくなり、最初は何が起きたのか分かりませんでした。
そこで、電装系を保護するためのヒューズが切れた可能性を考え、次にヒューズボックスを確認することにしました。
ヒューズボックスを確認すると15Aヒューズが切れていた
灯火類が一斉に点灯しなくなったため、次にヒューズボックスを確認しました。
2009年式XL1200Lのヒューズボックスは、シートを取り外した下側のバッテリー周辺にあります。


ヒューズを一つずつ確認していくと、ACCESSORYの15Aヒューズが切れていることが分かりました。


先ほど配線が車体に触れた直後に灯火類が点灯しなくなったことから、今回のショートによってこのヒューズが切れたものと考えられます。
ヒューズが切れたことで、車体の電装系を保護してくれたようです。原因となった配線をそのままにして新しいヒューズを入れるのではなく、まずショートの原因になった配線が車体に触れない状態にしてからヒューズを交換することにしました。
エーモンの15Aヒューズに交換して電装系を復旧
ACCESSORYの15Aヒューズが切れていたので、新しいヒューズに交換します。
今回は手元にあったエーモンの15Aヒューズを使用しました。交換する前に、先ほどショートした配線が車体に触れない状態になっていることを確認してから作業しています。




切れたヒューズを取り外し、新しい15Aヒューズを取り付けたあと、ポジションランプやウインカー、ナンバー灯などを確認しました。
すると、先ほど点灯しなくなっていた灯火類が正常に復旧しました。
今回のように配線を短絡させて確認する場合は、思わぬところで車体側に触れてしまうことがあります。実際にヒューズを切らしてしまったので、露出した配線を車体に触れさせないことが重要だと実感しました。
今回の短絡作業で分かった注意点
今回、油圧ブレーキスイッチの故障を確認するために配線を短絡させましたが、露出した配線が車体に触れるだけでヒューズが切れることがあると実際に経験しました。
短絡確認をするときは、スイッチの端子同士を確実に接触させることだけでなく、使用する配線の露出部分が車体やほかの金属部分に触れないように注意することが重要です。
また、確認作業中に配線を動かしたり、位置を変えたりするときも、端子や被覆を剥いた部分がどこに触れるかを確認しながら作業したほうが安心です。
今回のようにヒューズが切れた場合は、原因を確認せずにヒューズだけを交換するのではなく、まずショートした原因を取り除いてから、同じ容量のヒューズに交換することが大切だと感じました。
今回は15Aのヒューズが切れましたが、交換するヒューズは必ず車両指定の容量に合わせます。容量を上げたヒューズで代用するのは避けてください。






⑤ XL1200L用の油圧ブレーキスイッチを購入
短絡確認によって油圧ブレーキスイッチ側に原因がある可能性が高いと分かったので、交換用のスイッチを購入しました。
今回は純正品ではなく、比較的安価な社外品を選んで実際に交換してみることにします。
今回購入したAcogedor製油圧ストップライトスイッチ
今回購入したのは、Amazonで販売されていたAcogedor製の油圧ストップライトスイッチです。
商品ページには「72023 51E」などの表記があり、FXD・FXDWG・FXST・FLST・XLなどの車種が対応例として記載されていました。


ただし、年式やモデルによって使用されている部品が異なる場合もあるため、商品ページの対応車種だけで2009年式XL1200Lへの適合を断定するのではなく、実際の車体に付いているスイッチと形状や仕様を確認してから購入しました。
今回のXL1200Lでは、実際に取り付けてブレーキランプが正常に点灯することを確認できました。
購入価格は1,785円でした。純正品と比べてかなり安かったため、今回はこの社外品を使用してみることにしました。
交換したばかりなので、純正品と比べた耐久性についてはまだ分かりません。今後使用していく中で、動作に問題がないか確認していきたいと思います。
純正品と社外品の価格を比較
今回購入したAcogedor製の油圧ストップライトスイッチは、1,785円でした。
一方、今回の交換部品を探す際に比較した純正品相当の油圧ストップライトスイッチは、7,400円でした。
単純に価格だけを比較すると、社外品は純正品相当品の約4分の1の価格です。
| 価格 | |
|---|---|
| Acogedor製 社外品 | 1,785円 |
| 純正品相当品 | 7,400円 |
| 価格差 | 5,615円 |
今回は車検前に発生した不具合をできるだけ費用を抑えて修理したかったため、1,785円で購入できる社外品を選びました。
ただし、価格が安いからといって純正品と同じ耐久性があるとは限りません。今回は実際に取り付けて正常に動作することを確認していますが、長期的な耐久性については今後使用しながら確認していきます。
今回は安価な社外品を選んだ理由
今回、純正品ではなく社外品を選んだ一番の理由は、価格を抑えながら、まずはブレーキランプを正常な状態に戻したかったからです。
純正品相当品が7,400円だったのに対して、今回購入したAcogedor製は1,785円でした。価格差は5,615円あるため、車検前の修理としてはかなり費用を抑えることができます。
また、今回は短絡確認によって油圧ブレーキスイッチ側に原因がある可能性を確認できていたので、交換して実際に正常に動作するかを試してみるという意味でも、安価な社外品を選びました。
もちろん、価格が安いことだけを理由に純正品と同等と判断することはできません。交換したばかりなので、長期的な耐久性についてはまだ分からないという点は考慮しています。
今回はまず正常に動作することを確認し、今後の使用で不具合が出ないかも確認していきます。






⑥ XL1200Lの油圧ブレーキスイッチを取り外す
油圧ブレーキスイッチの交換準備ができたので、ここから実際に車体に取り付けられているスイッチを取り外していきます。
今回は、車体側をモンキーレンチで押さえながら、11/16インチのレンチを使って油圧ブレーキスイッチを取り外しました。
スイッチを外すとブレーキフルードが漏れるため、周囲をウエスなどで保護しながら作業を進めます。
スイッチを外すときのブレーキフルード漏れに注意
油圧ブレーキスイッチを取り外すと、ブレーキラインが開くため、ブレーキフルードが漏れてくる可能性があります。
今回はスイッチを外す前に、周辺にウエスを敷いて、漏れたフルードが車体に付着しにくいようにしてから作業しました。
ブレーキフルードは塗装面に付着すると、塗装を傷める可能性があります。特にスイッチ周辺には車体の塗装面もあるため、取り外し作業ではウエスなどで周囲をしっかり保護しておくことが大切です。
もしブレーキフルードが塗装面に付着してしまった場合は、そのまま放置せず、すぐに水で濡らしたウエスで拭き取るか、水で洗い流してください。
フルードが残ったままにならないよう、できるだけ早めに処理しておくと安心です。


車体側をモンキーレンチで押さえながら油圧スイッチを取り外す
油圧ブレーキスイッチを取り外す際は、車体側の六角部分をモンキーレンチで押さえながら、11/16インチのレンチを使ってスイッチを緩めます。
車体側をしっかり押さえずにスイッチだけを回すと、ブレーキライン側に無理な力がかかる可能性があります。そのため、モンキーレンチで車体側を固定した状態で、11/16インチのレンチを使って慎重にスイッチを取り外しました。
スイッチが緩んだら、周囲に敷いておいたウエスでブレーキフルードを受けながら取り外します。このときもブレーキフルードが漏れる可能性があるため、塗装面などに付着しないよう注意しながら作業しました。


取り外した純正油圧ブレーキスイッチを確認
取り外した純正の油圧ブレーキスイッチを確認すると、ネジ山の部分に液状ガスケットのようなものが付着していました。
実際に何のために使用されていたものかまでは分かりませんが、ネジの緩み止めのような役割をしていたものだと思います。




今回の症状は、リアブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しないというものでした。配線を短絡させたときにはブレーキランプが点灯したため、油圧ブレーキスイッチ側に原因がある可能性が高いと判断して交換することにしました。
取り外した純正スイッチの状態も確認できたので、次は今回購入した新しい油圧ブレーキスイッチを取り付けていきます。
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⑦ 新しい油圧ブレーキスイッチを取り付ける
純正の油圧ブレーキスイッチを取り外せたので、ここから今回購入した新しい油圧ブレーキスイッチを取り付けていきます。
今回は、取り付け前にネジ部へアストロプロダクツのシールテープを使用しました。その後、車体側をしっかり押さえながらスイッチを取り付け、最後に配線を元に戻します。
油圧ブレーキスイッチのネジ部にシールテープを巻く
新しい油圧ブレーキスイッチを取り付ける前に、ネジ部へアストロプロダクツのシールテープを巻きました。


今回使用したのはこちらのシールテープです。
シールテープは、ネジを締め込む方向を意識しながらネジ山に沿わせて巻き、今回は**約3周巻きました。**巻きすぎるとスイッチが入りにくくなったり、取り付け状態に影響する可能性があるため、必要以上に厚くならないよう注意しています。
巻き終わったら、シールテープがネジ部から大きくはみ出していないことを確認して、車体への取り付けに進みます。
新しい油圧ブレーキスイッチを取り付ける
シールテープを約3周巻いたら、新しい油圧ブレーキスイッチを車体へ取り付けます。
最初はなかなかネジがうまく入らなかったため、いきなり工具を使わず、まずは指で回せるところまで手でねじ込みました。今回はこちらのほうがネジの位置を合わせやすく、スムーズに取り付けることができました。


ある程度まで手で入ったところで、車体側をモンキーレンチで押さえながら、11/16インチのレンチを使って締め付けました。最初から工具で無理に締め込まず、ネジ山がきちんとかみ合っていることを確認してから工具を使うようにしています。


取り付け後は、スイッチがしっかり固定されていることと、周辺にブレーキフルードが漏れていないことを確認しました。
取り付け後に配線を元に戻す
油圧ブレーキスイッチを取り付けたら、最後に外していた配線を元に戻します。
今回は、取り外す前にスイッチから外しておいた**2本の配線を、それぞれ元の端子へ接続しました。**端子がしっかり差し込まれていることを確認し、配線が無理に引っ張られたり、周囲の部品に干渉したりしないように整えます。


配線を接続した時点で、油圧ブレーキスイッチの交換作業自体は完了です。ただし、今回はスイッチを取り外したことでブレーキラインにエアが入ったため、このあとブレーキフルードの交換とエア抜きが必要になりました。
次の工程では、実際にブレーキペダルを踏んでみたところ、思った以上にブレーキの感触が変わっていたので、その状態を確認していきます。






⑧ 油圧ブレーキスイッチ交換後にブレーキがスカスカになった
油圧ブレーキスイッチの取り付けと配線の接続が終わったので、ブレーキペダルを踏んで状態を確認しました。
すると、**リアブレーキのペダルを踏んだときの感触が明らかにスカスカになっていました。**ブレーキが正常な状態ではないため、そのまま走行することはできません。そこで、ブレーキラインにエアが入った可能性を考え、ブレーキフルードの交換とエア抜きを行うことにしました。
ブレーキペダルを踏むと感触がおかしい
油圧ブレーキスイッチの取り付けと配線の接続が終わったので、リアブレーキの状態を確認するためにブレーキペダルを踏んでみました。
すると、交換前とは明らかに違い、ブレーキペダルを踏んだときの感触がスカスカしていて、しっかりとした踏み応えがありません。通常であれば、ペダルを踏んでいくとある程度のところでしっかりとした感触がありますが、今回はペダルがいつもより深く入り込むような状態でした。
ブレーキランプの不具合は油圧ブレーキスイッチの交換で解決できそうでしたが、今度はブレーキそのものに違和感が出ています。この状態では安全に走行できないため、原因を確認する必要があります。
今回の油圧ブレーキスイッチ交換ではブレーキラインを開けているため、交換作業の際にブレーキラインへエアが入った可能性が高いと考えました。
そこで、このまま走行するのではなく、リアブレーキのブレーキフルードを交換しながらエア抜きを行うことにしました。


油圧スイッチ交換でブレーキラインにエアが入った
今回、リアブレーキの油圧スイッチを交換するために、ブレーキラインから古いスイッチを一度取り外しました。油圧スイッチはブレーキフルードが通る部分に取り付けられているため、スイッチを外したときにブレーキフルードが出ると同時に、ブレーキライン内へ空気が入り込んだと考えられます。
ブレーキは、ブレーキペダルを踏んだ力をブレーキフルードに伝え、その油圧によってブレーキを作動させています。ところが、ブレーキライン内に空気が入ると、空気はブレーキフルードよりも圧縮されやすいため、ペダルを踏んでも油圧がしっかり伝わりにくくなります。
今回、実際にペダルを踏んでみると、普段のような硬さがなく、ペダルが奥まで入ってしまうようなスカスカした感触になっていました。油圧スイッチを交換する前にはこのような状態ではなかったため、スイッチ交換の際にブレーキラインへエアが入ったことが原因だと判断しました。
対処としては、ブレーキライン内に入った空気を抜くためにリアブレーキのエア抜き作業を行います。今回はエア抜きだけではなく、ブレーキフルードも新しいものへ交換し、ブリーダーバルブから古いフルードと一緒にライン内のエアを抜いていきました。
ブレーキペダルを踏んだときにしっかりとした踏み応えが戻るまで確認し、正常な状態になってから次の確認へ進むことにしました。


このままでは乗れないためエア抜きが必要
リアブレーキのペダルを踏んだときにスカスカした状態では、ブレーキが正常に作動することを確認できないため、このまま走行することはできません。特に今回は車検前の整備だったので、ブレーキランプだけでなく、ブレーキそのものが正常な状態になっているかまで確認する必要があります。
そこで、ブレーキライン内に入ったと考えられるエアを抜くため、リアブレーキのエア抜きを行うことにしました。今回はエア抜きと合わせてブレーキフルードも交換し、ブリーダーバルブから古いフルードと一緒にエアを抜いていきます。
エア抜き後は、ブレーキペダルを踏んだときにスカスカした感触がなくなり、しっかりとした踏み応えが戻っているかを確認します。ブレーキは安全に直結する部分なので、感触に違和感が残った状態では作業を終わらせず、正常に作動することを確認してから次の作業へ進みます。






⑨ リア・フロントのブレーキフルードを交換してエア抜きする
リアブレーキのペダルがスカスカになっていたため、ブレーキライン内のエアを抜くことにしました。
今回は、リアブレーキのエア抜きとブレーキフルード交換を行い、その後フロント側のブレーキフルードも交換します。
使用したブレーキフルードは、ヤマハのDOT4ブレーキフルード(500ml)です。今回はリア・フロントともに同じブレーキフルードを使用しました。
キャリパーにホースをつないで古いブレーキフルードを抜く
まずは、リアキャリパーのエア抜き部分に10mmのメガネレンチをかけ、ホースをつなぎました。ホースの先は、抜けてくる古いブレーキフルードを受けるため、いらなくなったペットボトルに入れています。


エア抜きは、まずブレーキペダルを数回踏んでブレーキラインに圧をかけます。その状態で10mmのメガネレンチを使ってブリーダーバルブを緩めると、ブレーキフルードと一緒にエアがホースから出てきます。
フルードとエアが出たら、ブレーキペダルを戻す前にブリーダーバルブを締めます。その後、再びブレーキペダルを数回踏んで圧をかけ、ブリーダーバルブを緩めるという作業を繰り返しました。


今回はブレーキフルードの交換も兼ねていたため、古いフルードを抜きながら新しいフルードへ入れ替えていきました。実際に作業していると、ホースの中をブレーキフルードと一緒に気泡が出てくるのが確認できました。


エアが出なくなるまでこの作業を繰り返し、最後にブレーキペダルを踏んだときの感触を確認します。
エア抜きを繰り返してブレーキの踏み応えを確認
ブレーキペダルを踏む→ブリーダーバルブを緩める→ブレーキフルードとエアを抜く→バルブを締める、という作業を繰り返しながら、ホースから出てくる気泡の量を確認していきました。
作業を進めるにつれて、ホースから出てくる気泡も少なくなっていきます。ある程度エアが抜けたところで、ブレーキフルードの状態を確認しながら作業を続け、気泡がほとんど出なくなったところでエア抜きを終えました。


エア抜きが終わったところで、リアブレーキのペダルを踏んで踏み応えを確認します。交換直後に感じていたスカスカした感触はなくなり、しっかりとした踏み応えが戻っていることを確認できました。


最後にブレーキフルードの量と周辺からの漏れがないことを確認して、リアブレーキのエア抜きとフルード交換を終えました。
フロントブレーキフルードも交換する
リアブレーキのエア抜きとブレーキフルードの交換が終わったので、今回はついでにフロントブレーキのブレーキフルードも交換しました。


フロント側もリアと同じように、古いブレーキフルードを抜きながら新しいフルードへ入れ替えていきます。今回はリア側と同じヤマハのDOT4ブレーキフルード(500ml)を使用しました。


フロントブレーキのフルード交換では、ブレーキレバーを操作しながらフルードを抜いていき、ブレーキライン内の古いフルードを新しいものへ入れ替えました。
交換後はブレーキレバーを握ったときの感触を確認し、しっかりとした手応えがあることを確認しました。あわせてブリーダーバルブ周辺やブレーキラインからフルードが漏れていないことも確認して、フロント側の作業を完了しました。


これでリア・フロントともにブレーキフルードの交換が終わりました。次は、油圧ブレーキスイッチ交換後にブレーキランプが正常に点灯するか確認していきます。






⑩ 油圧スイッチ交換後にブレーキランプを確認
油圧ブレーキスイッチの交換とブレーキフルードの交換・エア抜きが終わったので、最後にブレーキランプが正常に点灯するか確認します。
今回は、リアブレーキだけでなくフロントブレーキも含めて、ブレーキランプやブレーキの作動状態を確認しました。
ブレーキ操作でブレーキランプが正常に点灯するか確認
まずはリアブレーキのペダルを踏んだ状態で、ブレーキランプが点灯するか確認しました。今回は一人で作業していたため、ブレーキペダルを踏んだ状態で車体後方からブレーキランプを確認します。


交換前はリアブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しませんでしたが、今回はしっかりとブレーキランプが点灯しました。油圧ブレーキスイッチを交換したことで、リアブレーキ側のブレーキランプが正常に作動するようになったことを確認できました。
続いてフロントブレーキのレバーを握り、同じように車体後方からブレーキランプを確認しました。
フロントブレーキでもブレーキランプが正常に点灯したため、リア・フロントどちらのブレーキ操作でもブレーキランプが点灯することを確認できました。
リアブレーキの効き具合を確認
ブレーキランプが正常に点灯することを確認したので、次にリアブレーキそのものが正常に作動するか確認しました。
油圧ブレーキスイッチ交換直後はブレーキペダルがスカスカしていましたが、ブレーキフルードの交換とエア抜きを行ったことで、しっかりとした踏み応えが戻っています。


その後、車体を動かしながらリアブレーキを軽く操作し、きちんと減速できることを確認しました。ブレーキペダルを踏んだときの感触にも違和感はなく、リアブレーキが正常に効いていることを確認できました。
ポジション・ウインカー・ナンバー灯も再確認
ブレーキランプとリアブレーキの確認が終わったので、最後にほかの灯火類も一通り確認しました。
まずキーをONにしてポジションランプとナンバー灯が点灯することを確認します。


(ここにどんな写真を入れるか。キーをONにして、ポジションランプとナンバー灯が点灯している車体後方の写真。)
次にウインカーを左右それぞれ操作し、左・右ともに正常に点滅することを確認しました。
一度短絡させた際にはACCESSORYの15Aヒューズが切れて、これらの灯火類も点灯しなくなっていたため、ヒューズ交換後に改めて確認しておきました。
確認したところ、ポジション・ウインカー・ナンバー灯ともに問題なく作動していました。これで、今回作業したブレーキランプだけでなく、周辺の灯火類も正常な状態に戻っていることを確認できました。
ブレーキフルードの漏れがないか最終チェック
最後に、ブレーキフルードが漏れていないかを確認しました。
油圧ブレーキスイッチを交換したリア側はもちろん、今回ブレーキフルードを交換したフロント側も、ブレーキラインやブリーダーバルブ周辺にフルードが付着していないか確認します。


リア・フロントともに目視で確認し、ブレーキフルードの漏れがないことを確認しました。
これで、油圧ブレーキスイッチの交換からブレーキフルードの交換、エア抜き、ブレーキランプや灯火類の確認まで一通り完了しました。






⑪ XL1200Lのリアブレーキランプ不点灯から分かったこと
今回、リアブレーキのブレーキランプが点灯しないトラブルをきっかけに、油圧ブレーキスイッチの確認から交換、ブレーキフルードの交換・エア抜きまで行いました。
実際に作業してみて分かったことや、車検前に確認しておきたいポイントをまとめます。
ブレーキが効いていてもブレーキランプが点かないことがある
今回のトラブルで一番分かりやすかったのが、リアブレーキが正常に効いていても、ブレーキランプだけが点灯しないことがあるということです。
最初はブレーキが効いていたので、ブレーキ周りに大きな問題はないと思っていました。しかし、車検前の灯火類チェックでリアブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しないことに気付きました。
今回のように、ブレーキを作動させる部分とブレーキランプを点灯させる部分は別なので、「ブレーキが効く=ブレーキランプも正常」とは限りません。
実際に今回は、ブレーキ自体は効いていたものの、油圧ブレーキスイッチの交換が必要でした。車検前の整備では、ブレーキの効き具合だけでなく、リア・フロントそれぞれのブレーキ操作でブレーキランプが点灯するかまで確認しておくことが大切だと感じました。
油圧ブレーキスイッチを交換してみた感想
今回、初めてリアブレーキの油圧ブレーキスイッチを交換しましたが、交換作業そのものはそれほど難しくありませんでした。
スイッチを取り外して新しいものに交換し、配線を戻すところまでは比較的スムーズに進みました。ただし、交換後にリアブレーキのペダルがスカスカになったため、ブレーキフルードの交換とエア抜きまで必要になりました。
今回使用した社外品は1,785円と純正相当品よりかなり安く、交換後はブレーキランプも正常に点灯しています。現時点では動作に問題ありませんが、長期的な耐久性についてはまだ分からないため、今後も様子を見ていきたいと思います。
結果として、今回は安価な社外品でも問題なくブレーキランプを復旧できたので、車検前の不具合修理としては十分役に立ったと感じました。
車検前はブレーキランプまで確認しておく
今回のトラブルは、車検前に灯火類を確認したことで発見できました。リアブレーキ自体は問題なく効いていたため、ブレーキランプまで確認していなければ、不具合に気付かないまま車検当日を迎えていた可能性があります。
車検前はヘッドライトやウインカーだけでなく、リア・フロントのブレーキをそれぞれ操作して、ブレーキランプが正常に点灯するか確認しておくことが大切だと感じました。
今回のように、ブレーキそのものは正常でもブレーキランプだけが点灯しないケースもあります。私自身、今回の作業を通して、車検前の最終確認では「ブレーキが効くか」だけでなく、ブレーキランプまで含めて確認する必要があると改めて感じました。








まとめ|車検前にブレーキランプまでしっかり確認しておこう
今回は、2009年式XL1200Lのリアブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しないトラブルをきっかけに、油圧ブレーキスイッチの交換を行いました。
ブレーキ自体は効いていたものの、ブレーキランプだけが点灯しないという症状でした。油圧ブレーキスイッチを交換したところブレーキランプは正常に点灯するようになりましたが、交換後にブレーキペダルがスカスカになったため、ブレーキフルードの交換とエア抜きも行いました。
今回の作業を通して、車検前にはブレーキの効き具合だけでなく、ブレーキランプまで含めて確認しておくことが大切だと感じました。
今回の作業で分かったこと
今回の作業で、特に確認しておきたいポイントをまとめると以下のようになります。
- ブレーキが正常に効いていても、ブレーキランプが点灯しないことがある
- 短絡確認によって油圧ブレーキスイッチ側の不具合を切り分けられた
- 油圧ブレーキスイッチ交換後は、ブレーキフルードの状態やエアの混入にも注意が必要
- リア・フロントそれぞれのブレーキ操作でブレーキランプが点灯するか確認する
- 車検前はブレーキランプだけでなく、ウインカーやナンバー灯などの灯火類も確認しておく
今回のような不具合は、車検当日に気付くと余計な手間がかかってしまいます。事前に一通り確認しておけば、余裕を持って対処できます。
作業時間・費用・DIY難易度
今回の油圧ブレーキスイッチ交換からブレーキフルード交換、エア抜き、最終確認まで含めた作業をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作業時間 | 約2時間 |
| 費用 | 約1,785円~ |
| DIY難易度 | ★★★☆☆ |
費用は油圧ブレーキスイッチ本体が1,785円でした。今回は安価な社外品を使用したため、純正相当品と比べて費用を抑えることができました。
ただし、油圧ブレーキスイッチの交換ではブレーキラインを開けることになるため、**交換後にエア抜きが必要になる場合があります。**ブレーキは安全に直結する部分なので、作業後はブレーキの効きやフルード漏れまでしっかり確認することをおすすめします。
今回使用した社外スイッチは、交換直後の時点では問題なく作動しています。ただし、長期的な耐久性についてはまだ分からないため、今後も様子を見ていきたいと思います。
車検前にXL1200Lの整備をする場合は、ブレーキランプだけでなく、実際にブレーキが正常に効くところまで確認してから車検に向かうようにしましょう。







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