妻がウェイクをカーポートに入れる際、ルーフをぶつけて大きく凹ませてしまったら、あなたならどうしますか?
板金修理に出す前に「これくらいなら自分で直せないかな?」と考える方も多いと思います。特に、ウェイクのルーフにできた凹みや白い線傷はDIYでどこまで直せるのか、デントリペアは本当に使えるのか、傷消し用品で目立たなくできるのかは気になるところではないでしょうか。
今回、実際に2018年式ウェイクのルーフをDIYで補修してみました。デントリフターとスライディングハンマーで凹みの修理に挑戦した結果はもちろん、うまくいかなかった部分も含めて、#2000の耐水ペーパーやQUIXXを使った線傷補修まで、実際の作業結果をそのまま紹介します。
この記事では、以下の内容を紹介します👇
✅ ウェイクのルーフにできた凹み・白い線傷の状態
✅ デントリフターとスライディングハンマーで凹みをDIY補修した結果
✅ デントリペアで凹みを直せなかった原因
✅ #2000の耐水ペーパーとQUIXXを使った線傷補修の方法
✅ DIY補修後のビフォーアフターと実際の仕上がり
✅ 約1時間30分作業して分かったDIY補修の限界と注意点
「ウェイクのルーフの凹みや傷を自分で何とかしたい」と考えている方は、実際に作業して分かった失敗や仕上がりまで、ぜひ本文で確認してみてください。
しーちゃん


🚨 注意|カスタム・DIY整備は自己責任で!
今回紹介するウェイクのルーフ補修は、筆者が実際に自分の車で行ったDIY作業です。車のボディは傷の深さや凹み方、塗装の状態によって適切な補修方法が異なるため、同じ方法で作業しても必ず同じ結果になるとは限りません。
特にデントリペアや耐水ペーパーを使った作業は、力加減や研磨量を誤ると、凹みや塗装の状態を悪化させる可能性があります。作業前に車両の状態をよく確認し、少しでも不安がある場合や深い傷・塗装剥がれがある場合は、無理をせず専門業者への相談をおすすめします。
この記事の内容はあくまで筆者個人のDIY作業記録として参考にしてください。作業によって生じた車両の損傷などについて、当サイトでは責任を負いかねます。
① ウェイクのルーフをカーポートにぶつけて凹み・線傷ができた
妻がウェイクをカーポートに入れる際、ルーフ後方をぶつけてしまいました。確認してみると、ルーフの右側後方に凹みができ、そこからボディに沿って白く目立つ線傷が入っています。
濃いブルーのボディカラーということもあり、白くなった傷が思った以上に目立つ状態でした。しかも、凹みの周辺まで広く押し込まれたようになっていて、近くで見るとかなり痛々しい状態です。
今回は、いきなり板金修理を依頼するのではなく、手持ちの工具や用品を使って、DIYでどこまで元の状態に近づけられるのか試してみることにします。
まずは損傷した場所と状態を確認し、その後、デントリペアで凹みを引き出すところから作業を始めていきます。
ルーフ後端の右側角が大きく凹んだ
今回ぶつけてしまったのは、ウェイクのルーフ後端にある右側の角付近です。バックドアそのものではなく、後ろ側の開かない窓の上あたりにあるボディ部分が押し込まれるように凹んでしまいました。
近くで確認すると、平らなルーフ面に小さな凹みができたというよりも、角の部分を中心に沈み込んでいるような状態です。特に後端の角は鉄板が折れ曲がっている部分なので、見た目以上に硬そうな印象でした。


最初に見たときは、かなりショックでした。普段から大切に乗っているウェイクだけに、こうしてボディが凹んでいるのを見ると、やはり痛々しく感じます。
とはいえ、凹んでしまったものは仕方ありません。今回は板金修理に出す前に、以前から持っていたデントリペアツールを使って、自分でどこまで凹みを戻せるのか試してみることにしました。
ただ、この時点では角部分の凹みがここまで手強いとは思っていませんでした。実際の作業では、デントリペアツールを使って何度か引き出しを試みることになります。
白く擦れた線傷がクォーターウインドウ上まで入った
凹みを確認していると、もうひとつ気になるのがボディに沿って入った白い線傷です。凹みの部分から後ろ側に向かって、クォーターウインドウの上あたりまで白く擦れたような跡が伸びていました。


濃いブルーのボディカラーなので、白くなった部分がかなり目立ちます。特に車から少し離れて見ても線が確認できるため、凹み以上にこの白い傷が気になる状態でした。
爪で軽く触ってみると、一部はわずかに引っ掛かる感触がありました。ただ、塗装が完全に剥がれて下地や金属が見えているような傷ではなく、表面が擦れて白くなっているように見えます。
今回はこの線傷についても、できるだけ塗装を削らずにDIYで目立たなくできないか試してみることにしました。まずは凹みの修理を試したあと、残った線傷に対して耐水ペーパーとQUIXXを使って補修していきます。






② 作業前にルーフ周辺を中性洗剤で洗浄する
凹みや線傷の補修を始める前に、まずは作業するルーフ周辺の状態をきれいにしておくことにしました。今回は普段から洗車している場所とはいえ、ルーフには砂ぼこりや細かな汚れが残っています。
この状態で工具を使ったり、ボディ表面を擦ったりすると、補修したい傷とは別の傷を増やしてしまう可能性があります。そこで、まずは目立った汚れを落としてから、デントリペアと線傷の補修に進みます。
汚れたまま作業すると新しい傷の原因になる
今回のウェイクは屋外に停めていることもあり、ルーフには砂ぼこりなどの細かな汚れが付着していました。見た目ではそれほど汚れていなくても、そのまま工具やスポンジを当てて作業すると、汚れを引きずってボディに細かな傷を付ける可能性があります。
特に今回は、凹みを引き出す作業だけでなく、後ほど耐水ペーパーを使って線傷の表面を整えます。補修する場所に余計な砂やホコリが残っていると作業しにくいため、まずはできるだけきれいな状態にしておくことにしました。


DIYでボディを補修するときは、「早く直したい」と思ってそのまま作業を始めないことも大切です。今回は簡単な洗浄から始めて、ルーフ周辺の汚れを落としてから次の作業へ進みます。
台所用中性洗剤と洗車スポンジで汚れを落とす
今回は特別な洗剤を用意するのではなく、台所用の中性洗剤と洗車スポンジを使って、ルーフ周辺を洗いました。凹みや線傷がある場所なので、スポンジを強く押し付けるのではなく、表面をなでるようにして汚れを落としていきます。


特に凹みの周辺は、砂やホコリが残っていないように意識して洗浄しました。洗い終わったら水でしっかり流し、作業する部分をきれいな状態にしてから次のデントリペア作業へ進みます。
今回はルーフの一部分だけの作業なので、洗浄自体はそれほど時間もかかりませんでした。普段の洗車でも使っているものを利用できたので、この工程のために新しく用品を購入する必要はありませんでした。
ルーフ作業にはアルミ足場台を使用する
ウェイクは車高が高く、ルーフ後端まで手を伸ばして作業するのが少し大変です。そこで今回は、イーサプライのアルミ足場台を使って作業しました。


この足場台は今回の補修だけでなく、普段の洗車でも使用しています。ウェイクのように背の高い車では、ルーフを洗ったり、中央付近を作業したりするときにもかなり使いやすいと感じています。
今回はルーフ後端の凹みを確認したり、耐水ペーパーで水研ぎしたりする作業もあるため、無理に手を伸ばして作業するのではなく、足場台を使って安定した姿勢を取れるようにしました。
ただし、足場台を使用するときは、必ず平坦で安定した場所に設置し、無理な姿勢で作業しないよう注意が必要です。






③ デントリフターでルーフの凹みを引き出してみる
ルーフ周辺の洗浄が終わったので、いよいよ凹みをDIYで引き出す作業に入ります。今回は、以前XL1200Lのフェンダー補修でも使用したデントリペアツールセットを使って、まずはデントリフターで試してみることにしました。
今回の凹みはルーフの角にあるため、どのようにタブを固定して、どの程度の力をかければいいのかを確認しながら慎重に作業を進めます。実際に3回ほど繰り返してみましたが、思っていたよりも簡単にはいきませんでした。
デントリペアツールセットを使う
今回使用したのは、グルーガンで専用のタブをボディに貼り付け、そこを引っ張って凹みを戻すタイプのデントリペアツールセットです。セットにはグルーガンやタブのほか、今回使用するデントリフターとスライディングハンマーも入っています。


この工具は以前、XL1200Lのフェンダーの凹みをDIYで修理したときにも使用したものです。そのときに実際に凹みを引き出せた経験があったので、今回のウェイクにも使ってみることにしました。
まずはデントリフターを使って、ルーフの凹みを少しずつ引き出してみます。ただ、今回は平らな場所ではなくルーフ後端の角部分なので、前回のフェンダーとは違った難しさがありそうです。
グルーガンでタブを凹みに固定する
デントリフターで凹みを引き出すため、まずは専用のタブをグルーガンでボディに固定します。タブの裏側にグルーを付け、凹みの中心付近にしっかり密着させて、グルーが固まるまで待ちます。




今回はルーフの角部分が凹んでいるため、タブを貼り付ける位置も慎重に決めました。できるだけ凹みを引き出したい場所にタブを合わせ、ボディとタブがしっかり接着していることを確認してから引っ張るようにしています。
この作業を一度で終わらせるのではなく、タブを貼り直しながら何度か試しました。ただ、実際に引っ張ってみると、今回の凹みではグルーが思ったより簡単に剥がれてしまうという問題が出てきました。
デントリフターで3回引き出してみた結果
タブをしっかり固定したところで、デントリフターを使って凹みを引き出してみました。今回は1回引っ張って終わりではなく、タブを貼り直しながら合計3回試しています。


ところが、実際に力をかけてみると、3回ともグルーがすぐに簡単にはがれてしまい、凹みを引き出すことができませんでした。タブが外れるたびにグルーを付け直して再挑戦しましたが、目立った変化はありません。
以前、XL1200Lのフェンダーで使ったときは凹みを引き出せたので、今回もある程度はいけると思っていました。しかし、実際には今回のウェイクのルーフ後端の角部分は、思っていた以上に難しい場所でした。ここで一度デントリフターによる作業を中断し、なぜうまく力がかからなかったのかを考えてみることにします。
角部分にうまく力がかからず凹みは戻らなかった
3回試してみましたが、今回は残念ながら凹みをほとんど戻すことができませんでした。タブを貼り付けても、デントリフターで力をかけるとグルーが先に剥がれてしまい、ボディの凹みに十分な力を伝えられない状態です。


今回うまくいかなかった理由として考えられるのが、凹みの場所がルーフ後端の角部分だったことです。平らな面とは違って角の部分は形状が変わっているため、タブをしっかり密着させにくく、引っ張る方向も難しかったのだと思います。
また、この日は昼頃の暑い時間帯に作業していたため、グルーが冷えて十分に固まる前に作業してしまった可能性もあります。これはあくまで今回の作業を振り返っての推測ですが、涼しい時間帯や日陰で作業していれば、もう少し試しやすかったかもしれません。
今回はデントリフターでは結果を出せませんでしたが、まだ凹みを直すことを諦めたわけではありません。次は同じデントリペアツールに入っているスライディングハンマーを使って、別の方法で引き出せないか試してみます。






④ スライディングハンマーでも凹み修理に再挑戦
デントリフターでは凹みを戻せなかったため、次は同じデントリペアツールセットに入っているスライディングハンマーを使って、別の方法で引き出してみることにしました。
スライディングハンマーなら、ハンマーの重さを利用して引っ張ることができるため、デントリフターとは違った力のかかり方を期待できます。とはいえ、今回の凹みは角部分にあるため、こちらも実際に試してみないと分かりません。
ここでは、タブを貼り直してスライディングハンマーで引っ張った結果と、なぜ今回のデントリペアでは凹みを戻せなかったのかを振り返ります。
タブを貼り直してスライディングハンマーで引っ張る
デントリフターではうまくいかなかったため、今度はスライディングハンマーを使って凹みを引き出してみます。基本的な準備は先ほどと同じで、タブにグルーを付けて凹みの部分に貼り付け、しっかり固まるのを待ってからスライディングハンマーを取り付けます。


スライディングハンマーは、ハンマー部分を手前に勢いよく引くことで、タブを介してボディを引っ張る工具です。今回は一気に強く引っ張るのではなく、凹みの状態を確認しながら慎重に力をかけていきました。
ところが、こちらもデントリフターのときと同じように、引っ張るとグルーが剥がれてしまいます。タブを貼り直して再挑戦するという作業を繰り返しながら、合計3回試してみました。
こちらも3回試したが大きな変化はなかった
スライディングハンマーでも、タブを貼り直しながら合計3回凹みを引き出してみました。デントリフターよりも強く引っ張れる感覚はありましたが、実際にはこちらもタブに力がかかるとグルーが剥がれてしまいました。


3回とも同じような結果になり、グルーが先に剥がれてしまうため、凹みを引き出すところまで力を伝えることができませんでした。タブを貼る位置を少し変えたり、しっかり固まるまで待ってから試したりしましたが、凹みの形状が大きく変わるような手応えはありませんでした。
デントリフターとスライディングハンマーの両方を試してみましたが、今回は残念ながらルーフの凹みをDIYで戻すことはできませんでした。以前XL1200Lのフェンダーではうまくいった方法だっただけに、今回は思っていた以上に難しい結果となりました。
ここまで試して凹みがほとんど変わらなかったため、今回は無理に続けるのではなく、次は白くなった線傷をできるだけ目立たなくする作業へ進むことにします。
今回デントリペアで凹みを直せなかった理由
今回、デントリフターとスライディングハンマーをそれぞれ3回ずつ試しましたが、どちらもグルーが先に剥がれてしまい、凹みを引き出すことができませんでした。
一番大きかったと感じたのは、やはり凹みの場所がルーフ後端の角部分だったことです。平らな面であればタブをしっかり密着させやすいですが、今回はボディが折れ曲がっている角に近いため、タブを貼る面積や引っ張る方向が限られていました。
また、今回の凹みは単純に一部分が押し込まれたというより、角を中心に周辺のボディまで広く沈み込んでいるような状態でした。そのため、タブを一点に貼り付けて引っ張るだけでは、思うように凹みを戻せなかったのだと思います。


さらに、この日は昼頃の暑い時間帯に作業していました。グルーが固まるまで待ってから引っ張ってはいますが、暑い環境だったことも、今回のグルーの剥がれやすさに影響した可能性があります。これは今回の作業を終えてから感じたことで、実際に涼しい環境で試したわけではないため、あくまで一つの可能性として考えています。
結果として、今回はデントリペアの工具が悪いというより、凹みの場所や形状、作業環境などが重なって、うまく力を伝えられなかったという印象です。以前XL1200Lのフェンダーでは同じ工具で凹みを引き出せたので、デントリペアでも凹みの場所や形状によって難易度がかなり変わることを実感しました。
今回は無理に引っ張り続けてボディを傷めるのも避けたかったので、凹みの修理はいったんここで終了します。次回、もう少し涼しい環境で時間をかけて、改めてデントリペアに挑戦してみたいと思います。






⑤ 白くなった線傷を耐水ペーパー#2000で水研ぎする
デントリペアでは凹みを戻せませんでしたが、幸いにも白くなった線傷は、塗装が完全に剥がれているような状態ではありませんでした。そこで次は、傷の表面を少しずつ整えて、白く見えている部分をどこまで目立たなくできるか試してみます。
今回はいきなり強い研磨をするのではなく、傷の状態を確認しながら、#2000の耐水ペーパーを使って慎重に作業しました。ここでは、実際に水研ぎをした範囲や時間、クリア層を削りすぎないために意識したことを紹介します。
傷の状態を確認してから水研ぎする
耐水ペーパーを使う前に、まずは白くなっている線傷の状態をもう一度確認しました。爪で軽く触れると一部にわずかな引っ掛かりがありますが、塗装が大きく剥がれて下地や金属が露出しているような状態ではありません。




今回の傷は、ボディ表面が擦れたことで白く見えている部分が中心だったため、表面を軽く整えることで目立ちにくくできる可能性があると考えました。ただし、耐水ペーパーで研磨する以上、削りすぎればクリア層を傷めてしまう可能性があります。
そのため、最初から強く磨くのではなく、傷の状態を確認しながら必要最小限の範囲だけを水研ぎすることにしました。今回は#2000の耐水ペーパーを使い、次の工程で短時間だけ軽く表面を整えていきます。
#2000で表面の薄い傷を均す
今回は、#2000の耐水ペーパーを使って、線傷の周辺を軽く水研ぎしていきます。ペーパーを水で濡らし、傷の部分を強く押し付けないようにしながら、表面を少しずつ均していきました。




目的は傷を完全に削り取ることではなく、白く見えている表面の薄い傷を整えて、後のQUIXX施工で目立ちにくくすることです。そのため、同じ場所を何度も強く擦るのではなく、状態を確認しながら少しずつ作業を進めました。
今回使用したのは#2000という比較的細かい耐水ペーパーです。実際に水研ぎしてみると、白く目立っていた線傷の表面が少しずつ変化していくのが分かりました。


この段階ではまだ線傷が完全に消えたわけではありません。あくまで次のQUIXX施工に向けて表面を整える工程として、傷の状態を見ながら必要な範囲だけ水研ぎしました。
クリア層を削りすぎないよう慎重に作業する
今回の水研ぎで一番気を付けたのは、傷を消そうとしてクリア層まで削りすぎないことです。耐水ペーパーを使えば表面をきれいに整えられますが、力を入れすぎたり同じ場所を何度も擦ったりすると、必要以上に塗装を削ってしまう可能性があります。
そのため、ペーパーは強く押し付けず、水を付けながら軽い力で少しずつ研磨しました。傷の状態を確認しながら、まだ白く見える部分だけを狙って作業し、必要以上に広い範囲を削らないようにしています。


今回はあくまでDIYでできる範囲の補修なので、傷を完全に消すことよりも、塗装を残しながら目立ちにくくすることを優先しました。ある程度表面が整ったところで水研ぎを止め、次はQUIXXを使って白く残った線傷をさらに目立たなくしていきます。
水研ぎするときの注意点
#2000の耐水ペーパーを使う場合でも、強く擦り続けるとクリア層を削りすぎる可能性があります。今回は傷を完全に消すことではなく、表面を軽く整えることを目的に、状態を確認しながら慎重に作業しました。






⑥ QUIXXで白い線傷をできるだけ目立たなくする
#2000の耐水ペーパーで表面を整えたので、ここからはQUIXXを使って白く残った線傷をさらに目立ちにくくしていきます。今回は、傷を何度も研磨して塗装を削っていくのではなく、できるだけ塗装への負担を抑えながら仕上げることを意識しました。
QUIXXには1液と2液があり、それぞれ役割が異なります。今回は実際に施工しながら、なぜコンパウンドではなくQUIXXを選んだのか、1液・2液をどのように使ったのかを順番に紹介していきます。
最後は、普段から使用しているFW1も使って周辺を整え、今回の線傷補修がどこまで目立たなくなったのか確認します。
今回コンパウンドではなくQUIXXを選んだ理由
線傷を目立たなくする方法としては、コンパウンドを使って磨く方法もあります。実際、今回はコンパウンドも手元にありましたが、今回はできるだけ塗装を削る量を抑えながら、白くなった線傷を目立たなくしたかったため、QUIXXを使ってみることにしました。


QUIXXは、単純に表面を削って傷を消していくというより、特殊な成分によって周囲の塗装を変形させ、傷の凹凸を整えて目立ちにくくするという考え方の商品です。今回の線傷は塗装が完全に剥がれているわけではなかったので、この方法が合うのではないかと考えました。
特に今回は、すでに#2000の耐水ペーパーで表面を軽く整えています。ここからさらにコンパウンドで強く磨くよりも、QUIXXを使って残った白い線傷をどこまで目立たなくできるか試してみることにしました。
もちろん、深く塗装が削れている傷や下地まで達している傷を完全に元通りにできるわけではありません。今回はあくまで、表面が擦れて白く見えている線傷をDIYでどこまで改善できるかという目的で施工していきます。
QUIXXの1液で線傷を磨く
耐水ペーパーで表面を整えたら、いよいよQUIXXの1液を使って線傷を磨いていきます。付属のクロスに1液を適量取り、白く残っている線傷の部分を中心に施工しました。


磨くときは一方向だけに擦るのではなく、縦・横・円を描くように動かしながら、ある程度力をかけて磨いていきます。傷の部分だけを狭く磨くのではなく、周辺も含めて馴染ませるように施工しました。
しばらく磨いたところで一度クロスで拭き取り、線傷の状態を確認します。すると、施工前に白く目立っていた部分が少しずつ変化し、線傷の白さが薄くなっているのが分かりました。


ただ、この段階ではまだ完全に傷が消えたわけではありません。近くで見ると線傷は残っているため、1液で表面を整えたあと、続いて2液を使って仕上げのツヤを整えていきます。
2液でツヤを整えて仕上げる
1液で線傷を磨いたあとは、QUIXXの2液を使って仕上げのツヤを整えていきます。1液の施工で白く目立っていた線傷はかなり薄くなりましたが、ここでは傷の周辺も含めて、ボディ表面の見た目を整えるように仕上げました。




2液を付属のクロスに取り、1液を施工した部分を中心に軽く磨いていきます。強く擦り続けるのではなく、表面の状態を確認しながらムラが残らないように仕上げることを意識しました。
施工後に少し離れて確認すると、白く目立っていた線傷はかなり分かりにくくなっています。近くから見ると完全に消えたわけではありませんが、施工前と比べるとボディのツヤも戻り、傷がかなり目立たない状態になりました。




ここまでで線傷の補修はほぼ完了です。最後に、普段から使用しているFW1で施工した周辺を整えて、全体の仕上がりを確認していきます。
最後にFW1で施工した周辺を整える
QUIXXの施工が終わったので、最後に普段から使用しているFW1を使って、補修した周辺のボディ表面を整えます。今回は傷の部分だけを施工しているため、その周囲とのツヤや見た目に違和感が出ないよう、少し広めに仕上げていきました。




FW1をクロスに適量取り、ルーフの施工した部分とその周辺を軽く拭き上げます。強く擦るというよりも、表面に残っている汚れなどを取り除きながら、全体のツヤを整えるイメージで仕上げました。


これで線傷の補修作業はひと通り完了です。凹み自体は残っていますが、白く目立っていた線傷については、施工前と比べてかなり分かりにくい状態まで改善できました。
次は施工前と施工後の写真を比較しながら、今回のDIY補修でどこまで変化したのかを確認していきます。






⑦ ウェイクのルーフをDIY補修したビフォーアフター
一通りの作業が終わったので、ここで補修前と補修後の状態を比較してみます。今回は凹みを完全に戻すことはできませんでしたが、白く目立っていた線傷については、施工前と比べて見た目に変化がありました。
ここでは、実際の写真を見比べながら仕上がりを確認し、今回のDIY補修でできたことと、できなかったことを整理します。また、約1時間30分作業してみて感じた、DIYでのルーフ補修の限界についても振り返ります。
凹みは残ったが白い線傷はかなり目立たなくなった
今回の補修では、残念ながらルーフ後端の凹みを元の状態まで戻すことはできませんでした。デントリフターとスライディングハンマーを使って何度か引き出しましたが、グルーが剥がれてしまい、凹み自体には大きな変化がありませんでした。
一方で、凹みから伸びていた白い線傷については、施工前と比べてかなり目立たなくすることができました。#2000の耐水ペーパーで表面を軽く整えたあと、QUIXXの1液・2液で仕上げたことで、白く見えていた部分がかなり薄くなっています。


Before


After
写真で比較してみても、施工前は白い線がはっきり確認できますが、施工後はかなり分かりにくくなりました。凹みそのものは残っているものの、傷による白さが消えたことで、全体としてはかなり印象が変わっています。
もちろん、完全に元通りになったわけではありません。近くから見ると線傷の跡はわずかに残っていますが、今回の目的だった「できるだけ目立たなくする」という点では、DIYでもある程度の効果を感じることができました。
近くでは分かるが離れて見るとほぼ気にならない仕上がり
補修後のルーフを少し離れた場所から見てみると、施工前に目立っていた白い線傷は、ほとんど気にならない程度まで目立たなくなりました。濃いブルーのボディなので、作業前は白い線がかなり目立っていましたが、補修後は普段の距離から見る限り、それほど気になりません。


Before


After
ただし、近くまで寄って確認すると、線傷の跡はわずかに残っています。特に光の当たり方によっては傷のあった場所が分かるため、完全に消えたというわけではありません。
それでも、普段ウェイクを見る距離ではほとんど気にならない状態になりました。しかも今回の傷はルーフの高い位置にあるため、わざわざ近づいて見なければ補修した場所に気付くことはほとんどないと思います。
凹みが残っていることを考えると完璧な仕上がりとは言えませんが、今回は白く目立っていた線傷をかなり目立たなくできたので、DIYでここまで改善できたことには満足しています。
約1時間30分作業して感じたDIY補修の限界
今回の作業にかかった時間は、洗浄からデントリペア、線傷の補修、仕上げまで約1時間30分でした。手持ちの工具や用品を使ったため、今回は追加費用をかけずに作業できましたが、実際にやってみるとDIYだけで直せる範囲には限界があると感じました。
特に難しかったのが、ルーフ後端の角にできた凹みです。デントリフターとスライディングハンマーを合わせて6回試しましたが、グルーが剥がれてしまい、凹みをほとんど戻すことができませんでした。
一方で、白くなった線傷については、耐水ペーパーとQUIXXを使うことでかなり目立たなくすることができました。今回の結果から、塗装表面の比較的浅い傷はDIYで改善できる可能性がある一方、ボディの形状が変わるような凹みは、場所や凹み方によって難易度が大きく変わると感じています。
無理に力をかけてさらにボディを傷めてしまうのも避けたいので、今回はここで終了しました。凹みについては、次回もう少し涼しい環境で時間を取れるときに、改めてデントリペアに挑戦してみたいと思います。






⑧ 実際にやって分かったウェイクのルーフDIY補修の注意点
今回、実際にウェイクのルーフをDIYで補修してみて、傷の状態だけでなく、凹みの場所や作業する環境によっても難しさが変わることを実感しました。特に、デントリペアは同じ工具を使っても、今回のような角部分では思うように作業が進みませんでした。
ここでは、今回の作業を振り返りながら、これから同じような補修に挑戦する場合に注意したいポイントをまとめます。あわせて、DIYで無理をしない方がいい傷の状態や、次回もう一度試してみたい方法についても紹介します。
角の凹みは平面部分よりデントリペアが難しかった
今回実際にデントリペアを試してみて感じたのは、平らな部分にできた凹みと比べて、角部分の凹みはかなり難しいということです。以前、XL1200Lのフェンダーを同じ工具で補修したときは凹みを引き出せたため、今回もある程度は戻せると思っていました。
ところが、ウェイクのルーフ後端はボディが折れ曲がっている部分なので、タブを貼り付けても十分な接着面を確保しにくく、引っ張る方向も合わせづらい状態でした。デントリフターとスライディングハンマーの両方を試しましたが、力をかけるとグルーが先に剥がれてしまいました。




今回の経験から、デントリペアは「工具があればどんな凹みでも簡単に直せる」というものではなく、凹みの位置や形状によって難易度が大きく変わると感じました。特に角やプレスラインに近い部分は、平面部分の凹みよりも慎重に状態を確認してから作業した方がよさそうです。
真夏の日中はグルーがすぐ剥がれて作業しにくかった
今回の作業では、昼頃の暑い時間帯にデントリペアを行ったことも、作業の難しさにつながった可能性があります。タブをグルーで固定して、ある程度固まるのを待ってから引っ張っていましたが、実際に力をかけるとグルーがすぐに剥がれてしまいました。


もちろん、今回うまくいかなかった原因が暑さだけとは断定できません。ルーフ後端の角という場所や凹みの形状も影響していると思いますが、暑い環境ではグルーが十分に固まるまでの状態を保ちにくかった可能性はあると感じました。
特に今回は屋外での作業だったため、ボディ自体もかなり熱を持っていました。次回デントリペアを試すときは、できるだけ直射日光を避け、気温が落ち着いた時間帯に作業してみたいと思います。
今回の経験から、デントリペアを行う際は工具や凹みの状態だけでなく、作業する時間帯や環境も確認しておくことが大切だと感じました。
深い傷や塗装剥がれは無理にDIYしない
今回のウェイクは、白くなった線傷が目立っていたものの、塗装が大きく剥がれて下地や金属が見えている状態ではありませんでした。そのため、#2000の耐水ペーパーとQUIXXを使って、表面を整えることである程度目立たなくすることができました。
一方で、もし傷が深く、塗装の下まで達していたり、下地や金属が露出しているような場合は、今回と同じ方法で無理に補修しない方がいいと思います。深い傷をペーパーでさらに削ったり、デントリペアで強く引っ張ったりすると、かえって状態を悪化させてしまう可能性があります。




DIYで補修できるか判断するときは、まず傷の深さや塗装の状態を確認することが大切です。表面の擦り傷程度なら今回のような方法を試す余地がありますが、自分で判断するのが難しい場合や、深い凹み・塗装剥がれがある場合は、無理に作業を続けず板金塗装などの専門業者に相談することも選択肢だと思います。
次回は涼しい環境でもう一度デントリペアを試したい
今回はデントリフターとスライディングハンマーを使って合計6回試しましたが、どちらもグルーが剥がれてしまい、凹みを戻すことができませんでした。ただ、今回の作業だけで「この凹みはDIYでは直せない」と決めつけるのは少し早いかなとも感じています。
特に今回は昼頃の暑い時間帯に作業していたため、次回は気温が落ち着いた時間帯や、できるだけ涼しい環境で再挑戦してみたいと思います。タブの接着状態やグルーが固まるまでの時間なども確認しながら、今回とは違う条件で試してみるつもりです。


もちろん、同じ方法を試しても凹みの形状や場所によっては、うまく修理できない可能性もあります。次回は無理に力をかけるのではなく、ボディの状態を確認しながら、どこまでDIYで戻せるのかを試してみたいと思います。
今回の作業では線傷をかなり目立たなくできたので、ひとまず見た目については大きく改善できました。凹みについては、また時間を取れるときに再挑戦して、その結果も記事に追記したいと思います。






まとめ|ウェイクの傷をDIYでどこまで直せるか試してみよう
今回は、カーポートにぶつけてしまったウェイクのルーフを、手持ちの工具や用品を使ってDIY補修してみました。
デントリペアでは凹みを戻すことができませんでしたが、白く目立っていた線傷については、#2000の耐水ペーパーとQUIXXを使うことでかなり目立たなくすることができました。実際に作業してみて分かったことを、最後にまとめます。
今回のDIY補修で分かったこと
今回の作業では、凹みと線傷で結果が大きく分かれました。特に、凹みは場所や形状によって難易度が変わるため、工具を使えば必ず元に戻せるというわけではありません。
一方で、今回のように塗装が完全に剥がれていない表面の線傷であれば、状態を確認しながらDIYで目立たなくできる可能性があります。
- ルーフ後端の角部分の凹みは、デントリペアが難しかった
- デントリフターとスライディングハンマーをそれぞれ3回ずつ試したが、グルーが剥がれて凹みは戻らなかった
- #2000の耐水ペーパーで線傷の表面を軽く整えた
- QUIXXの1液・2液を使用して、白く目立っていた線傷を補修した
- 線傷は近くで見ると残っているものの、離れて見るとほぼ気にならない程度まで改善できた
- 深い傷や塗装剥がれがある場合は、無理にDIYで補修しない
- 凹みについては、涼しい環境でもう一度デントリペアを試す予定
このように、今回の補修では「完全に元通りにする」ことはできませんでしたが、目立つ部分をDIYで改善することはできました。
作業時間・費用・DIY難易度
今回使用した工具や用品はすべて手持ちのものだったため、追加でかかった費用はありませんでした。もし一から用品を揃える場合は、今回使用したものをすべて購入すると足場台を除いて約1万円程度を想定しています。
作業時間は、洗浄からデントリペア、線傷補修、仕上げまで合わせて約1時間30分でした。作業内容を踏まえると、DIY難易度はやや高めだと感じました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作業時間 | 約1時間30分 |
| 今回の追加費用 | 0円(手持ち用品を使用) |
| 一から揃える場合 | 約1万円程度 ※足場台を除く |
| DIY難易度 | ★★★★☆ |
| デントリペアの結果 | 凹みは戻せず |
| 線傷補修の結果 | かなり目立たなくなった |
作業時間や費用は今回の筆者の環境での実績なので、使用する用品や傷の状態によって変わります。特にデントリペアは、凹みの位置や形状によって作業結果が変わるため、同じ工具を使っても同じような結果になるとは限りません。
今回のような傷であれば、まず状態を確認して、自分でできそうな範囲から試してみるのも一つの方法です。無理に直そうとせず、難しいと感じた場合は専門業者への相談も検討してください。







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