「スポーツスターのオイル交換を自分でやってみたいけど、難しそう……」「ショップに頼むと工賃もかかるし、DIYで本当にできるの?」そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
ハーレーダビッドソンのオイル交換は、エンジンオイルを抜いて新しいオイルを入れるだけではありません。オイルフィルターの交換やドレンボルトの確認、Oリングの交換、最後のオイル漏れチェックまで、いくつか注意したいポイントがあります。
そこで今回は、愛車のXL1200L スポーツスターのオイル交換を実際にDIYで行ってみました。
エンジンオイルとプライマリーオイルの交換に加えて、オイルフィルターも新品へ交換。さらに、ドレンボルトのOリングも交換し、作業の様子を写真付きで紹介していきます。

実際に作業してみて分かったことや、作業中に注意したポイントも含めてまとめているので、これからスポーツスターのオイル交換に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事では、以下の内容を紹介します👇
✅ XL1200Lのエンジンオイル・プライマリーオイルの交換方法
✅ オイルフィルターの交換手順
✅ ドレンボルトの清掃とOリング交換
✅ DIYでオイル交換するときの注意点
✅ 実際にDIYして感じたメリット・デメリット
✅ 今回使用したオイル・フィルター・工具
オイル交換を始める前に知っておきたいポイントから、実際の作業、最後のオイル漏れ確認まで順番に紹介します。「自分でやってみようかな」と考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
りょー


🚨 注意|カスタム・DIY整備は自己責任で!
今回紹介しているXL1200L スポーツスターのオイル交換は、実際に私自身がDIYで行った作業をもとに紹介しています。
ただし、バイクの整備やオイル交換は、作業方法を間違えるとオイル漏れや部品の破損、走行中のトラブルにつながる可能性があります。
特にドレンボルトやオイルフィルターの締め付け、オイル量の確認などは重要なポイントです。
作業を行う際は、以下の点に注意してください。
- 車両のサービスマニュアルや取扱説明書を確認する
- 規定トルクやオイル量を確認して作業する
- 作業前後にオイル漏れがないか確認する
- 車体が安定した状態で作業する
- 少しでも不安がある場合は無理をせず、専門店へ依頼する
また、今回の記事の手順や使用している工具・部品が、すべての年式・仕様のスポーツスターにそのまま適合するとは限りません。
この記事は作業方法を保証するものではありません。実際にDIY整備を行う場合は、ご自身の車両に適した情報を確認したうえで、自己責任で作業してください。
万が一、作業後にオイル漏れなどの異常が見つかった場合は、そのまま走行せず原因を確認してください。判断が難しい場合は、無理に対処せずバイクショップなど専門家へ相談することをおすすめします。
① XL1200Lスポーツスターのオイル交換をDIYした理由
愛車のハーレーダビッドソン XL1200L スポーツスターも、長く乗っていくためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
今回は、エンジンオイルとプライマリーオイル、オイルフィルターをまとめて交換することにしました。
オイル交換はショップに依頼することもできますが、これまでにもバイクの整備やカスタムをDIYで行ってきたので、今回も自分で作業してみます。
せっかく自分で交換するなら、ただオイルを入れ替えるだけではなく、ドレンボルトやオイルフィルター周辺など、普段はなかなか確認しない部分もチェックしながら作業していきます。
ここからは、今回使用するオイルや工具を紹介したうえで、実際の交換作業を順番に紹介していきます。
DIYなら工賃を節約できる
今回、XL1200Lのオイル交換をDIYで行ってみて、まず感じたメリットは、ショップに依頼した場合にかかる工賃を節約できることです。
今回使用したオイルやフィルター、Oリングの費用をまとめると、以下のようになりました。
| 使用したもの | 内容 | 金額(税込) |
|---|---|---|
| DRAG オイル交換フルセット スポーツスター用 20W50 | エンジンオイル3本・ギヤチェーンケースオイル1本・廃油処理パック | 7,587円 |
| DAYTONA リプレイスオイルフィルター 21045 | オイルフィルター | 1,716円 |
| JAMES GASKETS Oリング 11105 | ドレンプラグ用 | 90円 |
| 合計 | 9,393円 |
今回使用したDRAGのオイル交換フルセットには、20W50のエンジンオイル3本、スポーツスター用ギヤチェーンケースオイル1本、廃油処理パック1個が含まれています。オイルフィルターはセットに含まれていないため、今回はDAYTONA製を別途用意しました。


今回は、すでに持っていた工具を使用しているため、工具代は費用に含めていません。オイルフィルターレンチなども今後のオイル交換やバイク整備で使用できるため、今回の作業で購入した消耗品・部品だけを実際にかかった費用として計算しています。
では、ショップに依頼した場合と比べると、どのくらい違うのでしょうか。
2009年XL1200Lのオイル交換について公開されている正規ディーラーの作業例では、エンジン・ミッション・プライマリーオイル、オイルフィルター、Oリングなどの交換で、総額20,540円(税込)となっています。内訳は部品代16,760円、工賃3,780円です。
今回のDIY費用9,393円と単純に比較すると、
20,540円 − 9,393円 = 11,147円
となります。
つまり、今回と同じような条件で単純比較した場合、DIYなら約1万1,000円分の費用を抑えられた計算になります。
もちろん、実際の料金は店舗や使用するオイル・部品によって変わります。また、今回のDIYでは工具をすでに所有していたため、工具代も含めていません。そのため、あくまで今回の作業内容を基準にした比較です。
それでも、すでに工具を持っているのであれば、オイルやフィルターなどの消耗品を用意するだけで作業できるため、XL1200Lのオイル交換をDIYするメリットはかなり大きいと感じました。
さらに、自分で作業することで、オイルを抜いたときの状態やドレンボルト、Oリング、オイルフィルター周辺なども自分の目で確認できます。
工賃を節約できるだけでなく、愛車の状態を確認しながらメンテナンスできることも、DIYならではのメリットです。
この記事ではXL1200Lのオイル交換手順を写真付きで紹介
今回は、XL1200Lのエンジンオイルとプライマリーオイル、オイルフィルターを実際にDIYで交換していきます。
オイル交換というと「古いオイルを抜いて、新しいオイルを入れるだけ」と思われがちですが、実際にはフィルターの取り外しや取付面の清掃、ドレンボルトの確認など、いくつか注意したいポイントがあります。
この記事では、作業の様子を写真に残しながら、実際にどこを外して、どこを掃除して、どのタイミングで新しいオイルを入れるのかを順番に紹介します。
まずは交換前にバイクを少し走らせてエンジンを温めるところからスタート。その後、オイルフィルターを取り外し、取付面に垂れたオイルや汚れをきれいに清掃します。
続いてエンジンオイルとプライマリーオイルを抜き、オイルが抜けている間にドレンボルトを清掃。Oリングも新品へ交換してからドレンボルトを取り付けます。
最後に新しいプライマリーオイルとエンジンオイルを入れ、エンジンを始動してオイル漏れがないかを確認します。


作業中は、単に手順を紹介するだけでなく、「ここは注意した方がいい」と感じたポイントや、実際に作業して分かったことも合わせて紹介していきます。
これからXL1200Lのオイル交換をDIYでやってみようと考えている方が、この記事を見ながら作業の流れをイメージできるように、できるだけ分かりやすくまとめていきます。
② 作業前の準備
オイル交換を始める前に、まずは作業をスムーズに進められるよう準備を整えます。
今回の作業では、オイルを抜いたりフィルターを交換したりするため、途中で工具を探すことがないよう、必要なものをあらかじめ手元に揃えておきます。
また、オイル交換はエンジンの状態や作業場所によって作業のしやすさも変わります。
ここでは、実際の交換作業に入る前にやっておきたい準備からスタートします。
エンジンを温めてオイルを抜きやすくする
オイル交換を始める前に、まずはXL1200Lを少し走らせてエンジンを温めます。
今回は停車したまま暖機するのではなく、実際にバイクを走らせてエンジンオイルとプライマリーオイルを温めてから交換することにしました。
オイルが冷えている状態よりも温まった状態の方が流れやすくなるため、古いオイルを抜きやすくなります。
今回は近所を少し走行して、交換作業に入ることにしました。


走行後はエンジンやマフラーなどがかなり熱くなっています。オイル交換ではドレンボルトを外した際に熱いオイルが流れ出てくるため、火傷をしないよう、エンジンやマフラーなど高温になっている部分には直接触れないよう注意します。
また、暖機しすぎると作業中にオイルやエンジン周辺が熱くなりすぎてしまいます。
そのため、走行後は少し時間を置き、作業できる温度になってからオイル交換を始めます。
今回は走行してエンジンを温めたところで、次に作業場所と工具を準備していきます。
作業場所と必要な工具を準備する
エンジンを温めたら、次は実際にオイル交換を行うための準備をします。
オイル交換では、エンジンオイルやプライマリーオイルを抜くため、できるだけ平坦で安定した場所を選ぶことが大切です。 今回も車体が安定して置ける場所で作業を行います。


作業場所が決まったら、使用する工具や部品をすべて手元に揃えておきます。
今回は、オイルフィルターの交換にDAYTONAのオイルフィルターレンチを使用するほか、これまでのDIY整備で使用してきたアストロプロダクツの工具なども活用します。
また、抜いたオイルを受けるためのオイル処理箱や、オイルが垂れたときに拭き取るウエス、パーツクリーナーなども準備しておきます。


今回使用する主なものは以下のとおりです。
- オイル処理箱
- ラチェット・ソケット類
- トルクレンチ
- DAYTONA オイルフィルターレンチ
- パーツクリーナー
- ウエス
- ニトリル手袋
- 新しいオイル・オイルフィルター・Oリング
特にオイル処理箱は、オイルを抜き始めてから慌てないよう、ドレンボルトを外す前に必ずセットしておきます。
また、オイルが予想以上に勢いよく流れることもあるため、受け皿の位置や容量も確認しておきましょう。
これで作業前の準備は完了です。
次はいよいよ、オイルフィルターの取り外しから作業を進めていきます。






③ オイルフィルターを交換する
作業場所と工具の準備ができたので、ここから実際の交換作業に入ります。
まずはオイルフィルターを取り外し、新しいフィルターへ交換します。オイルフィルターはエンジンオイルをきれいに保つための部品なので、オイル交換と同じタイミングで交換しておきます。
今回は専用のフィルターレンチを使って古いフィルターを取り外し、取付面に残ったオイルや汚れをきれいに清掃してから、新しいフィルターを取り付けます。
それでは、実際の作業を順番に進めていきます。
古いオイルフィルターを取り外す
まずは、XL1200Lに取り付いている古いオイルフィルターを取り外します。
今回取り付いていたのはシルバーのオイルフィルターでしたが、今回はDAYTONAのブラックのオイルフィルターへ交換してみることにしました。




シルバーからブラックへ変更することで、エンジン周りの印象が少し引き締まります。今回はメンテナンスだけでなく、ちょっとした見た目の変化も楽しみながら交換していきます。
フィルターの取り外しには、DAYTONAの「オイルフィルターレンチ ハーレーダビッドソン用 14面 76mm カット付き 74700」を使用します。


フィルターの下には、取り外した際にオイルが垂れてくるため、あらかじめオイル受けを置いておきます。
フィルターレンチをフィルターにしっかりセットし、ラチェットを使ってゆっくり緩めていきます。




フィルターが緩んだら、最後は手で回して取り外します。


オイルフィルターを外すと、内部に残っていたオイルが垂れてくることがあります。 周囲にオイルが付着した場合は、後ほどしっかり清掃します。
取り外したフィルターは、古いオイルが垂れないように受け皿などの上へ置いておきます。
これで古いオイルフィルターの取り外しは完了です。
フィルターを取り外した際に垂れたオイルや取付面の汚れをきれいに清掃していきます。




新しいオイルフィルターを取り付ける
フィルター取付面の清掃が終わったら、いよいよ新しいオイルフィルターを取り付けます。
今回使用するのは、DAYTONAのリプレイスオイルフィルターです。先ほど取り外したシルバーのフィルターから、今回はブラックのフィルターへ変更します。


新しいフィルターを取り付ける前に、フィルターのパッキン部分へ新しいエンジンオイルを少量塗ります。




パッキンにオイルを塗っておくことで、取り付け時のパッキンの滑りを良くし、密着させやすくします。
オイルを塗ったら、フィルターを手で回して取り付けていきます。最初から工具を使わず、まずは手でまっすぐねじ込んで、斜めに入っていないことを確認することが大切です。


オイルフィルターは強く締めれば良いわけではないので、必要以上に力をかけないよう注意します。


これでオイルフィルターの交換は完了です。
シルバーだったフィルターがブラックになったことで、エンジン周りの見た目も少し変わりました。


交換前(シルバー)


交換後(ブラック)
フィルター交換が終わったら、次はいよいよエンジンオイルを抜いていきます。






④ エンジンオイル・プライマリーオイルを交換する
オイルフィルターの交換が終わったので、ここからエンジンオイルとプライマリーオイルを抜いていきます。
今回は、古いオイルをしっかり排出してから新しいオイルへ交換することを意識して作業します。
オイルを抜いている間には、ドレンボルトの清掃やOリングの交換も進めます。オイルが落ち着いたところでドレンボルトを戻し、次の注油作業へ進められる状態にしていきます。
それでは、まずエンジンオイルから抜いていきます。
プライマリーオイルを抜く
エンジンを温めたら、まずはプライマリーオイル(ギヤチェーンケースオイル)から抜いていきます。
2009年式XL1200Lでは、プライマリーとトランスミッションが一体になっているため、専用のドレンからオイルを排出します。
作業前にエンジンを停止し、車体を安定した状態にします。今回はサイドスタンドを使用して作業しました。


まず、プライマリーケース下側にあるドレンボルトの位置を確認します。


ドレンボルトの下に廃油処理パックなどをセットし、オイルが周囲に飛び散らないように準備します。
準備ができたら、ドレンボルトを工具で緩めて取り外します。


取り外した直後は、温まったオイルが勢いよく流れ出てくることがあります。オイルは高温になっている可能性があるため、やけどに注意しながら作業してください。


オイルが流れ出したら、しばらくそのまま待ちます。
オイルの勢いが落ちてくると、少しずつ流れる量も少なくなってきます。焦ってドレンボルトを取り付けず、できるだけオイルが抜けるのを待ちましょう。
オイルがほとんど出なくなったら、プライマリーオイルを抜く作業は完了です。
このあとドレンボルトの清掃やOリング交換を行うため、ドレンボルトはそのまま取り外した状態にしておきます。
次は、エンジンオイルを抜いていきます。
エンジンオイルを抜く
プライマリーオイルを抜き終えたら、続いてエンジンオイルを抜いていきます。
XL1200Lのエンジンオイルは、エンジン下部のドレンホースから排出します。プライマリー側とは排出する場所が異なるため、作業前にドレンホースの位置を確認しておきましょう。


今回は、先ほどプライマリーオイルを抜くときに使用した同じ廃油処理パックをそのままエンジンオイル側へ移動して使用しました。
準備ができたら、ドレンホースを固定しているバンドを外し、キャップを取り外します。


キャップを外すと、温められたエンジンオイルが流れ出てきます。オイルは高温になっている可能性があるため、手や腕にかからないよう十分注意してください。


オイルが流れ出したら、しばらくそのまま待ちます。
最初は勢いよく流れますが、時間が経つにつれて少しずつ流れる量が減っていきます。今回は、できるだけ古いオイルを抜いておきたかったので、オイルの流れが落ち着いてからもしばらく時間を置きました。
オイルがほとんど出なくなったことを確認したら、ドレンホースを元の位置に戻します。
今回はこのあと、プライマリー側とエンジンオイル側のドレン部分を確認して清掃するため、オイルを抜き終わった段階では、すぐに最終的な取り付けは行いません。


これでエンジンオイルの排出は完了です。
プライマリーオイルとエンジンオイルの両方を抜き終えたので、次はドレンボルトを清掃し、Oリングを新品へ交換していきます。
ドレンボルトを清掃・Oリングを交換する
エンジンオイルとプライマリーオイルを抜き終えたら、取り外しておいたドレン部分を清掃していきます。
今回はプライマリー側のドレンボルトに付着していた古いオイルや汚れを落とすため、パーツクリーナー、ワイヤーブラシ、マイナスドライバーを使って清掃しました。
まずはパーツクリーナーを吹き付けて、ドレンボルトに付着しているオイルや汚れを落としていきます。
パーツクリーナーだけでは落としにくい汚れもあったため、ワイヤーブラシでこすりながら、細かい部分に残った汚れはマイナスドライバーを使って取り除きました。




清掃前はオイルや汚れが付着していましたが、作業後はかなりきれいになりました。
ドレンボルトを取り付ける前にきれいな状態にしておくことで、作業後にオイルのにじみや漏れが発生した場合も確認しやすくなります。
次に、ドレンボルトに付いているOリングを交換します。
今回取り外したドレンボルトには、Oリングに加えてシールテープも巻かれている状態でした。
前オーナーがどのような方法で交換したのか、またシールテープを使用した理由については分かりません。今回は古いOリングとシールテープを取り外し、新しいOリングへ交換することにしました。




今回使用したのは、JAMES GASKETS「オイルドレンプラグ Oリング 11105 オーバーサイズ」です。


新品のOリングをドレンボルトに取り付け、取り付け部分に汚れが残っていないことも確認しておきます。今回は新品のOリングを使用するため、シールテープは巻かずに取り付けることにしました。


続いて、エンジンオイル側のキャップとバンドも清掃します。こちらもオイルが付着していたため、パーツクリーナーを使って汚れを落とし、取り付ける前にきれいな状態にしておきました。
これでドレン部分の清掃とOリングの交換は完了です。
次は、清掃したドレンボルトとキャップ・バンドを元に戻していきます。を戻していきます。
ドレンボルトを取り付ける
エンジンオイルとプライマリーオイルが十分に抜けたら、清掃してOリングを新品に交換したドレンボルトを取り付けます。
今回は、できるだけ古いオイルを抜いておきたかったので、オイルの流れがほとんどなくなるまでしばらく待ちました。
さらに、オイルをしっかり抜きたい場合は、車体にまたがってサイドスタンドとは反対側へ少しだけ車体を傾ける方法もあります。


ただし、無理に車体を傾ける必要はありません。XL1200Lは重量のあるバイクなので、転倒しそうな場合は無理をせず、安全を優先してください。
オイルが十分に抜けたら、Oリングを新品に交換したドレンボルトを取り付けます。
まずは手でドレンボルトを回し、ねじ山に正しく入っていることを確認します。いきなり工具で締め込まず、斜めに入っていないことを確認してから締め付けることが大切です。


今回の作業では、ドレンボルトをトルクレンチでの規定トルク締めは行いませんでした。そのため、ここでは実際に行った作業として、工具を使って適度に締め付けています。


エンジンオイル側は、ドレンボルトだけでなく、ドレンホースのキャップとバンド(クランプ)もしっかり取り付けます。


取り付けが終わったら、ドレン周辺にオイルが残っていないか確認し、必要であればウエスで拭き取っておきます。
ここをきれいにしておけば、後ほどエンジンを始動した際にオイルがにじんでいないか確認しやすくなります。




これでオイルを抜く作業は完了です。
次は、新しいオイルを入れるための準備をしていきます。






⑤ 新しいオイルを入れる
古いオイルを抜き、ドレンボルトの取り付けまで終わったので、ここから新しいオイルを入れていきます。
今回は、プライマリーオイルとエンジンオイルをそれぞれ規定量を確認しながら入れていきます。
オイルは多すぎても少なすぎてもよくないため、車両の状態やサービスマニュアルなどを確認しながら、入れすぎないよう注意して作業することが大切です。
まずはプライマリー側から新しいオイルを入れ、その後にエンジンオイルを入れていきます。
プライマリーオイルを入れる
ドレンボルトの取り付けが完了したら、まずはプライマリーオイル(ギヤチェーンケースオイル)を入れていきます。
今回使用したのは、DRAG オイル交換フルセットに含まれている「品番:3604-0016 DRAG スポーツスター用 ギヤチェーンケースオイル」です。


今回は、このオイルを1本丸々使って交換を完了しました。
オイルを入れるため、まずプライマリーケース側面にあるインスペクションカバーを取り外します。カバーを固定しているボルトは、5/32インチのヘックスレンチを使用して緩めました。




インスペクションカバーを外すと、ここから新しいプライマリーオイルを注入できます。




オイルジョッキにギヤチェーンケースオイルを移し、こぼさないように少しずつ注入していきます。




オイルジョッキがあると、ボトルから直接入れるよりもオイルをこぼしにくく、狭い場所にも注ぎやすいので便利です。
今回は、DRAG スポーツスター用ギヤチェーンケースオイルを1本すべて入れて作業完了としました。
注入が終わったら、インスペクションカバーを元に戻します。取り付けの際は、カバーやボルトを無理に締め込まないよう注意してください。




これでプライマリーオイルの交換は完了です。
オイルフィルターやプライマリーオイルは、エンジンオイル交換と毎回同時に交換する方法もありますが、交換頻度については車両の取扱説明書やサービスマニュアル、走行距離などを確認して判断するのがおすすめです。
私はエンジンオイル交換2回に1回を目安にしています。
エンジンオイルを交換するたびに必ずプライマリーオイルやオイルフィルターまで交換する必要はありませんが、走行距離や使用状況なども考慮して、定期的に交換するようにしています。
今回のようにエンジンオイル交換と合わせて作業しておくと、一度にメンテナンスを済ませられるので、次回以降の管理もしやすくなります。
オイルの交換時期や交換量は、年式や車両の仕様、使用状況などによって異なる場合があります。実際の作業では、車両に適した取扱説明書やサービスマニュアルなども確認してください。
エンジンオイルを入れる
プライマリーオイルの注入が終わったら、最後にエンジンオイルを入れていきます。
今回使用したのは、DRAG オイル交換フルセットに含まれている「品番:3601-0773 DRAG マルチグレード20W50 エンジンオイル」です。




エンジンオイルは、オイルタンク側の給油口から注入します。まずはオイルフィラーキャップを取り外し、オイルを入れる準備をします。




今回は、オイルを入れるためにオイルジョッキを使用しました。
今回は、オイルジョッキを使ってエンジンオイルを注入しました。使用したオイルジョッキは2Lまでしか入らなかったため、2Lを入れたあと、追加で0.5Lを入れて、合計2.5Lを注入しました。




オイルジョッキがあると、ボトルから直接注ぐよりも注入量を調整しやすく、オイルタンク周辺にもこぼしにくいので便利です。
今回は合計2.5Lを入れたところで、いったん注入を終了しました。
ここでは、最初からFULLまで入れるのではなく、一度エンジンを始動してから最終的な油量を確認することにします。オイルフィルターも交換しているため、エンジンを始動してオイルを循環させた後に、あらためて油量を確認します。


オイルを入れ終わったら、オイルフィラーキャップを元に戻します。


これで新しいエンジンオイルの注入は完了です。
この時点では油量の最終確認までは行わず、次の工程でエンジンを始動してオイル漏れを確認したあと、ディップスティックで油量を確認します。






⑥ エンジン始動・オイル漏れを確認する
新しいオイルを入れ終わったら、最後にエンジンを始動して交換後の状態を確認します。
オイル交換は、新しいオイルを入れたら終わりではありません。ドレンボルトやオイルフィルター周辺からオイルが漏れていないか、エンジンオイルが適切な量になっているかを確認することも大切です。
ここでは、エンジン始動後の状態を確認しながら、交換作業に問題がないかチェックしていきます。
エンジンを始動して漏れがないか確認する
新しいオイルを入れ終わったら、いよいよエンジンを始動します。ここでは、オイルが各部に行き渡った状態で、オイル漏れやにじみが発生していないかを確認することがポイントです。
まずエンジンを始動し、3~5分程度アイドリングさせます。今回はオイルフィルターも交換しているため、エンジンオイルがしっかり循環するよう、しばらく暖機してから各部を確認しました。


エンジンを始動したら、まずはオイルフィルター周辺を確認します。
エンジンが動いている状態で、オイルを抜いた箇所やオイルフィルター周辺を目視で確認します。特に、プライマリー側のドレンボルト、エンジンオイル側のキャップ・バンド、オイルフィルターの取付部分は、オイルがにじんでいないか注意して確認しました。






今回は、これらの箇所を確認したところ、オイル漏れや目立ったにじみはありませんでした。
オイル交換後は、エンジンをかけて終わりにするのではなく、実際にオイルが循環した状態で漏れがないか確認しておくことが大切です。特にドレン部分やオイルフィルターは、交換作業を行った箇所だからこそ、最後まで状態を確認しておきましょう。
漏れがないことを確認できたらエンジンを停止し、少し時間を置いてから、次の「オイル量を最終確認する」作業へ進みます。
オイル量を最終確認する
エンジンを停止したら、すぐにオイル量を確認するのではなく、2~3分ほど待ってオイルが落ち着いてから最終的な油量を確認します。 今回はオイルフィルターも交換しているため、エンジン始動後の油量確認まで行いました。


油量を確認するときは、車体を水平にした状態でディップスティックを確認します。今回使用しているディップスティックには「FILL」と「FULL」の表示があるため、その間にオイルが収まっているかを確認しました。


今回は、最初に2Lを入れ、その後0.5Lを追加して合計2.5Lのエンジンオイルを入れました。その状態でエンジンを3~5分程度暖機し、停止して2~3分ほど待ってから油量を確認したところ、FILLとFULLの中間程度でした。


今回はオイル量が適正な範囲に収まっていたため、追加でオイルを入れずに作業を終了しました。
もしFULLまで届いていない場合でも、最初から多く追加するのではなく、100mL程度ずつ少量を追加し、その都度ディップスティックで確認するのがおすすめです。反対に、FULLを超えて入れすぎないよう注意しましょう。
油量の確認が終わったら、オイルフィラーキャップを確実に取り付けて、オイル交換作業は完了です。


最後に油量まで確認しておくことで、オイル漏れのチェックと合わせて、安心して次の走行へ移ることができます。






⑦ DIYで交換して感じたメリット・デメリット
今回、XL1200Lのエンジンオイル・プライマリーオイル・オイルフィルターを実際にDIYで交換してみました。
作業そのものは無事に完了しましたが、実際にやってみると、費用を抑えられることだけでなく、自分で整備するからこそ感じる良さや、手間に感じる部分もありました。
ここでは、今回の作業を終えて実際に感じたことを、メリットとデメリットに分けてまとめます。
DIYで交換するメリット
今回、XL1200Lのオイル交換を自分でやってみて、まず感じたのは自分のバイクの状態を確認しながら作業できることです。
ショップに依頼すると作業を任せられる安心感がありますが、DIYならオイルを抜くところからフィルターの交換、ドレンボルトの状態確認まで、自分の目で確認できます。
特に今回は、ドレンボルトを取り外してOリングを新品に交換したり、オイルフィルターをシルバーからブラックへ変更したりと、交換作業と合わせて細かな部分も確認できました。


また、必要なオイルや部品を自分で用意するため、どんなオイルやフィルターを使っているのかを自分で把握できるのもDIYのメリットだと感じました。
さらに、すでに工具を持っていれば、次回以降も同じ工具を使って作業できます。
今回もこれまでのDIY整備で使用してきた工具を活用できたため、新しく用意した工具を含めても、今後のメンテナンスに使い回せるものが増えました。
そして何より、自分で作業したことでXL1200Lの構造やオイル交換の流れをより理解できました。
作業前は少し面倒に感じる部分もありますが、愛車を自分でメンテナンスすることで、バイクへの理解が深まるのはDIYならではの楽しさだと思います。
オイル交換に必要な工具や作業環境を整えられるのであれば、定期的なメンテナンスの一つとしてDIYに挑戦してみるのも良いと思います。
DIYで交換するデメリット
一方で、XL1200Lのオイル交換を実際にDIYでやってみると、やはり手間がかかる部分もあります。
一番大きいのは、工具やオイル処理用品などを自分で準備しなければならないことです。
オイル交換そのものに必要な工具だけでなく、オイルを受けるための処理箱やウエス、パーツクリーナーなども必要になります。初めてDIYでオイル交換をする場合は、こうした用品を揃えるところから始めなければなりません。
また、作業場所も必要です。オイルを抜く作業では周囲を汚さないようにする必要があり、作業後には工具や床などの片付けも必要になります。




さらに、オイル交換は「抜いて入れるだけ」に見えて、実際には注意するポイントがいくつかあります。
ドレンボルトの締め付けやオイルフィルターの取り付け、オイル量の確認などを間違えると、オイル漏れやエンジントラブルにつながる可能性があります。
そのため、作業方法に自信がない場合は、無理にDIYせずショップへ依頼することも大切です。
そして、DIYでは作業時間も必要です。今回もオイルを抜いている間にフィルター交換やドレンボルトの清掃を進めましたが、準備から片付けまで考えると、それなりの時間がかかりました。
自分で作業する楽しさがある一方で、手間や時間、安全面まで考えると、誰にでもDIYがおすすめというわけではありません。
私の場合は、これまでにもバイクの整備やカスタムをDIYで行っているので、愛車を触る時間そのものも楽しみながら作業できることが、デメリットを上回る部分だと感じました。






⑧ オイル交換前と交換後を写真で比較
ここまで、XL1200Lのエンジンオイル、プライマリーオイル、オイルフィルターの交換を行ってきました。
今回は、前回自分で交換したエンジンオイルについては使用していた銘柄が分かっていますが、プライマリーオイルやドレンボルトについては、前オーナーがどのような整備をしていたのか分からない部分もありました。
そこで最後に、交換前と交換後の状態を写真で比較してみます。
オイルそのものは見た目だけで違いを判断するのが難しいものの、オイルフィルターやドレンボルトなどは、実際の状態を写真で残しておくことで、今回どこをメンテナンスしたのかが分かりやすくなります。
交換前の状態と今回の作業後を見比べながら、XL1200Lがどのように変わったのか確認していきます。
ビフォーアフターを比較
今回のオイル交換では、エンジンオイルやプライマリーオイルだけでなく、オイルフィルターやドレンボルトのOリングも交換しました。ここでは、交換前に確認できた状態と、今回の作業後の状態を表にまとめて比較してみます。
| 項目 | Before(交換前) | After(交換後) |
|---|---|---|
| エンジンオイル | レブテック 20W50 | DRAG マルチグレード20W50 |
| オイルフィルター | シルバー | DAYTONA製ブラック |
| プライマリーオイル | 銘柄不明 | DRAG スポーツスター用 |
| ドレンOリング | Oリング+シールテープ | JAMES GASKETS製Oリング |
エンジンオイルは、前回自分で交換した際に使用したものが分かっているため、交換前はレブテック20W50でした。一方、プライマリーオイルは前オーナーが交換したものだったため、交換前のメーカーや銘柄までは分かりません。
ドレンボルトについても、取り外した際にはOリングとシールテープが使用されていました。今回はOリングを新品のJAMES GASKETS製へ交換し、シールテープは使用せずに取り付けています。


そして、今回の作業で見た目に分かりやすく変わったのがオイルフィルターです。取り付いていたシルバーのフィルターを取り外し、今回はブラックのDAYTONA製オイルフィルターへ交換しました。


オイル交換後は、エンジンを始動してオイル漏れがないことを確認し、油量もチェックしました。


オイルそのものは見た目だけでは交換前後の違いが分かりにくいですが、こうして交換したオイルや部品を整理しておくと、今回どこをメンテナンスしたのかが記録として残ります。
これで今回のXL1200Lのオイル交換作業は完了です。次は、今回の作業時間や費用などを含めて、DIYで実際にオイル交換してみた結果をまとめます。
まとめ|XL1200Lのオイル交換を自分でやってみよう
今回は、2009年式XL1200Lスポーツスターのエンジンオイル・プライマリーオイル・オイルフィルター・ドレンOリングをDIYで交換しました。
オイル交換というと「ハーレーは専門店に任せた方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、必要な工具と交換部品をそろえて、手順を確認しながら進めれば、自分でメンテナンスすることもできます。
もちろん、作業に不安がある場合や締め付けトルクなどを正確に管理したい場合は、無理をせずショップへ依頼することも大切です。
今回のXL1200Lオイル交換を振り返る
今回の作業では、オイルを抜いて新しいオイルを入れるだけではなく、オイルフィルターやドレン部分もしっかり確認しました。
特に中古で購入した車両の場合、前オーナーがどのようなメンテナンスをしていたのか分からない部分もあるため、一度自分で状態を確認しておくことは大切だと感じました。
今回行った作業をまとめると、以下のようになります。
- エンジンオイルをDRAG マルチグレード20W50へ交換
- プライマリーオイルをDRAG スポーツスター用へ交換
- シルバーのオイルフィルターをDAYTONA製ブラックへ交換
- プライマリー側のドレンボルトを清掃
- ドレンOリングをJAMES GASKETS製へ交換
- エンジンオイル側のキャップ・バンドを清掃
- エンジン始動後にオイル漏れを確認
- 暖機後にオイルレベルを確認


作業時間・費用・DIY難易度
今回の作業にかかった時間や費用をまとめました。工具については、今後のバイク整備にも使用できるものをすでに所有していたため、今回の費用には含めていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作業時間 | 約1~2時間 |
| 費用 | 約9,400円※ |
| DIY難易度 | ★★★☆☆ |
※今回使用したオイル・フィルター・Oリングなどの購入価格をもとにしたおおよその金額です。
今回使用したDRAGのオイル交換フルセットは7,587円(税込)で、エンジンオイル・プライマリーオイル・廃油処理パックがセットになっています。そこにDAYTONAのオイルフィルター1,716円、JAMES GASKETSのOリング90円を追加しました。
ただし、フルセットには廃油処理パックも含まれているため、実際にオイルや部品にかかった金額は約9,393円となります。


DIYでオイル交換するときのポイント
最後に、今回実際に作業して感じたポイントを整理しておきます。
特に初めてXL1200Lのオイル交換をする場合は、「オイルを抜く→フィルターを交換する→新しいオイルを入れる→漏れと油量を確認する」という順番を意識すると作業しやすいと思います。
また、作業するときは以下の点にも注意してください。
- オイルを抜く前にエンジンを温めておく
- オイルフィルター交換時は取付面をきれいにする
- ドレン部分は清掃してから取り付ける
- オイルは最初から入れすぎず、少しずつ油量を確認する
- エンジン始動後はオイル漏れがないか確認する
- 作業に不安がある場合は無理をせずショップへ依頼する
今回のように実際の作業を写真に残しておけば、次回のオイル交換でも「前回どこまでやったか」を確認できます。自分のXL1200Lのメンテナンス履歴を少しずつ残していくことも、DIY整備の楽しみのひとつです。




今回はオイルフィルターまで交換したので、次回のオイル交換では今回の作業内容を基準に、交換時期を管理していきたいと思います。
DIYでの作業は自己責任になりますが、必要な工具や部品を準備して、無理のない範囲でチャレンジしてみてください。







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