ゼファー1100に乗っていると、
「そろそろブレーキパッド交換かな?」と気になるタイミングがあります。
特にカスタムでブレンボ2POTキャリパー(通称カニキャリパー)を装着している場合、
純正とは違うブレーキパッドを使用するため、交換方法や対応パッドを事前に確認しておきたい方も多いのではないでしょうか。
筆者のゼファー1100でも、リアキャリパーを点検したところ
ブレーキパッドの残量がスリットギリギリまで摩耗している状態でした。
このまま使用を続けると、
ブレーキローターの損傷や制動力の低下につながる可能性もあります。
そこで今回は、DAYTONA(デイトナ)ハイパーパッド No.64を使用して、
ゼファー1100のリアブレーキパッド交換をDIYで行いました。
ブレンボ2POTキャリパーは構造が比較的シンプルなため、
基本的な工具と正しい手順を理解していれば、DIYでも十分作業可能なメンテナンスです。
実際に作業してみると、思っていたより難しくなく、
ブレーキフィーリングの改善や整備の達成感も味わえる作業でした。
この記事では、以下の内容を紹介します👇
✅ ゼファー1100のリアブレーキパッドを交換した理由
✅ DAYTONAハイパーパッド No.64の特徴と選んだ理由
✅ ブレンボ2POTキャリパーのパッド交換手順(DIY作業)
✅ 交換後に約100km走行して感じたリアルなレビュー
✅ DIYで交換するメリット・デメリットと注意点
これからゼファー1100のリアブレーキパッド交換を検討している方や、
ブレンボカニキャリパーのメンテナンス方法を知りたい方の参考になれば幸いです。
りょー


① ゼファー1100のリアブレーキパッドを交換した理由
ゼファー1100に装着しているリアブレーキパッドの残量が少なくなってきたため、今回DIYで交換することにしました。
ブレーキパッドは走行とともに摩耗していく消耗部品です。
特に長距離ツーリングや街乗りが多い車両では、知らないうちに残量が減っていることも珍しくありません。
今回は点検時にパッド残量の減りが確認できたため、
ブレーキ性能を維持する目的で早めに交換することにしました。
リアキャリパーを確認するとパッド残量がかなり減っていた
筆者のゼファー1100には、ブレンボ製2POTキャリパー(通称:カニキャリパー)を装着しています。
見た目のカスタム性だけでなく、コントロールしやすい自然な制動力も気に入っているポイントです。
ある日、メンテナンスのついでにリアキャリパーを確認したところ、
ブレーキパッドの残量がかなり減っていることに気付きました。
さらにパッドの状態をよく確認してみると、摩擦材の残量がかなり減っており、交換時期が近い状態でした。
このまま使用を続けると、ブレーキ性能の低下だけでなく、摩耗が進んだ場合はブレーキローターを傷める可能性もあります。


ブレーキパッドは早めの交換が重要
ブレーキパッドは、走行距離や使い方によって徐々に摩耗する消耗品です。
摩耗したまま使用を続けると、次のようなトラブルにつながる可能性があります。
- ブレーキローターを傷めてしまう
- 制動力が低下する
- ブレーキ鳴きや異音が発生する
特にローターを傷めてしまうと、
パッド交換だけでは済まずローター交換が必要になるケースもあります。
そのため筆者は、パッド残量が少なくなってきた段階で早めに交換するようにしています。
ブレーキパッドは完全に減りきる前に交換するのが基本です。
スリットが消え始めたタイミングが交換の目安になります。
今回はDAYTONAハイパーパッドNo.64を使用
今回の交換では、
DAYTONA(デイトナ)ハイパーパッド No.64を使用することにしました。


このブレーキパッドは、ブレンボ2POTキャリパーに対応した定番モデルで、
街乗りやツーリングで使いやすい特性を持っています。
主な特徴はこちらです。
- 扱いやすい自然な制動力
- ブレーキ鳴きが出にくい設計
- 価格と性能のバランスが良い
街乗りメインのゼファー1100には、
コストパフォーマンスの高い選択肢のひとつだと感じています。
ブレーキパッドは、用途に合ったものを選ぶことが重要です。
街乗り中心なら、扱いやすいストリート向けパッドが相性の良い場合が多いです。
DIYでリアブレーキパッド交換を行うことに
今回の車両は、ブレンボのカニキャリパーを装着しているため、
構造的にも比較的シンプルで、DIYでも作業しやすいブレーキ構造です。
もちろんブレーキ整備は重要な作業ですが、手順とポイントを理解して作業すればDIYでも十分対応可能な内容です。
今回はパッド交換とあわせて、
- パッドピン
- Rピン
も新品に交換し、リアブレーキ周りをリフレッシュすることにしました。








② 今回使用したパーツ紹介
今回のリアブレーキパッド交換では、ブレーキパッド本体だけでなく、周辺の消耗部品や整備用品もあわせて準備しました。
ブレーキ整備では、パッドだけを交換するよりも、摩耗しやすい部品や汚れやすい箇所も同時にメンテナンスすることで、ブレーキ性能を安定させることができます。
特にブレンボ2POTキャリパー(通称カニキャリパー)の場合は、パッドピンやRピンなどの小さなパーツが重要な役割を持っています。
見た目では問題がなさそうでも、摩耗やサビが進んでいることもあるため、パッド交換のタイミングで確認しておくと安心です。
DAYTONA(デイトナ)ハイパーパッド No.64
今回取り付けたブレーキパッドは、
DAYTONA(デイトナ)ハイパーパッド No.64です。
このパッドは、ブレンボ2POTキャリパー(通称カニキャリパー)に対応したモデルで、
ストリート向けとして人気のある定番パッドです。
主な特徴はこちらです。
- 自然なブレーキタッチで扱いやすい
- ブレーキ鳴きが出にくい設計
- コストパフォーマンスが高い
ゼファー1100のような重量のある車体でも、
街乗りやツーリングで十分な制動力を発揮してくれるバランスの良いパッドです。
また、純正パッドに近い形状のため、DIYでも取り付けしやすい点もメリットです。
パッドピン
パッドピンは、ブレーキパッドをキャリパー内部で固定するための重要な部品です。
このピンを軸にしてパッドがスライドする構造になっています。
長期間使用していると、ピンの表面にブレーキダストが付着したり、摩耗やサビが発生することがあります。
状態が悪くなると、パッドの動きが悪くなりブレーキのフィーリングに影響する場合があります。
今回は大きな損傷はありませんでしたが、整備のタイミングでもあったため、新品のパッドピンへ交換することにしました。
新品のピンは表面がきれいなため、パッドのスライドもスムーズになり、整備後の安心感も高まります。
Rピン(5mmステンレス)
Rピンは、パッドピンが抜けないように固定するストッパーの役割を持つ部品です。
サイズは小さいですが、ブレーキの安全性に関わる重要なパーツになります。
今回はホームセンターで購入した5mm径のステンレス製Rピンを使用しました。
ステンレス製のためサビに強く、脱着を繰り返しても劣化しにくいのが特徴です。
価格も安いパーツなので、パッド交換のタイミングで新品に交換しておくと安心です。
ブレーキグリス
ブレーキグリスは、パッドピンやパッド裏面など金属同士が接触する部分に使用する専用グリスです。
適切に使用することで、パッドの動きをスムーズにし、ブレーキ鳴きの発生を抑える効果があります。
また、金属同士の摩耗を防ぐ役割もあります。
ただし、ディスクローターやパッドの摩擦面には絶対に付着させないことが重要です。
これらの部分にグリスが付くと、制動力が大きく低下してしまいます。
ブレーキグリスは便利な整備用品ですが、塗布する場所を間違えるとブレーキ性能に影響するため注意が必要です。
パーツクリーナー
パーツクリーナーは、キャリパー内部やパッド周辺のブレーキダストを洗浄するために使用します。
ブレーキ周辺には、パッドの摩耗によって発生した粉状のダストが多く付着しています。
この汚れをそのままにして組み付けてしまうと、パッドの動きが悪くなったり、異音の原因になることがあります。
そのため、ブレーキ整備では組み付け前の清掃作業がとても重要です。
キャリパー内部やパッドピン周辺をパーツクリーナーでしっかり洗浄し、ウエスで拭き取ってから組み付けることで、整備後のブレーキフィーリングも安定します。






③ ブレーキパッド交換に必要な工具
ブレーキパッド交換は、特別な専用工具がなくても基本的な整備工具があればDIYで作業可能です。
ただし、ブレーキは安全に直結する重要なパーツのため、工具の準備不足や作業ミスは絶対に避けたいところです。
今回の作業でも、筆者は一般的な工具のみで交換できましたが、
事前に工具を揃えておくことで作業時間や安全性が大きく変わります。
ここでは、実際にゼファー1100のリアブレーキパッド交換で使用した工具と、
作業をスムーズに進めるために準備しておきたいものを紹介します。
今回使用した工具一覧
今回の作業で実際に使用した工具は、以下のような基本的な整備工具のみです。
ゼファー1100のリアキャリパーは、比較的シンプルな構造のため、
特殊工具が必要になる場面はありませんでした。
使用した工具は主に以下のものです。
- ソケットレンチ
- 六角レンチ
- ラジオペンチ
- トルクレンチ
キャリパーの脱着にはボルトサイズに合ったソケットレンチが必要になります。
また、Rピンの取り外しにはラジオペンチがあると作業がスムーズです。
ボルトの締め付けには、可能であればトルクレンチを使用するのが理想です。
ブレーキ関連パーツは締め付けトルクが重要なため、DIY整備ではぜひ用意しておきたい工具です。
作業前に準備しておきたいもの
ブレーキパッド交換では、工具以外にも作業環境を整えることが重要です。
特にDIY整備では、部品の紛失や転倒などのトラブルを防ぐため、
以下のようなものを事前に準備しておくと安心です。
- パーツトレイ(ボルトやピンの管理用)
- ウエス(清掃用)
- ゴム手袋
- 段ボールやマット(床の保護)
細かいピンやボルトは意外と紛失しやすいため、
パーツトレイを使って管理するだけでも作業の安心感がかなり違います。
ブレーキ整備では、部品の紛失や組み忘れが事故につながる可能性があります。
外した部品は必ず整理して保管し、作業後は再確認するようにしましょう。
あると便利な工具
今回の作業では必須ではありませんでしたが、持っていると作業がさらにスムーズになる工具もあります。
例えば、以下のような工具です。
- ピストンプッシャー
- フックツール
- ブレーキブリーダー
特にピストンプッシャーは、ブレーキピストンを均等に押し戻すことができる工具で、
キャリパー整備では非常に便利です。
今回はウエスを当てて工具で押し戻しましたが、
ピストンプッシャーがあるとピストンやパッドを傷めにくく、安全に作業できます。
ブレーキパッド交換は、慣れてしまえばそれほど難しい作業ではありません。
しかし、工具不足や準備不足が原因でトラブルになるケースも少なくありません。
DIY整備では、「工具の準備=安全対策」とも言えます。
事前準備をしっかり行うことで、安心して作業を進めることができます。






④ ゼファー1100のリアブレーキパッド交換手順
ここからは、ゼファー1100のリアブレーキパッド交換の実際の作業手順を紹介します。
今回の作業は、筆者が実際にDIYで行った手順をベースにまとめています。
ゼファー1100のリアブレーキは構造がシンプルなため、落ち着いて作業すれば初心者でも十分対応できる整備内容です。
ただし、ブレーキは安全に直結する重要な部分です。
焦らず、1つずつ確認しながら作業することが大切です。
① リアキャリパーを取り外す
最初に、リアキャリパーをスイングアームから取り外します。
キャリパー固定ボルトをソケットレンチで外すと、キャリパー本体を取り外すことができます。
ブレーキホースは接続されたままで問題ないため、無理に引っ張らないよう注意しましょう。
外したキャリパーは、ホースに負担がかからないように
スイングアームの上に置くか、軽く吊るしておくと安心です。


② Rピンとパッドピンを取り外す
次に、パッドを固定しているRピンとパッドピンを外します。
まず、ラジオペンチを使ってRピンを引き抜きます。
その後、六角レンチまたは工具でパッドピンを緩めて取り外します。
長年使用されている車両では、
パッドピンが固着している場合もあるため、無理に回さないことが重要です。
③ 古いブレーキパッドを取り外す
パッドピンが外れると、ブレーキパッドを簡単に取り出すことができます。
このタイミングで、パッドの摩耗状態を確認しておきましょう。
今回取り外したパッドは、
摩擦材の残量がかなり少なくなっており、交換時期が近い状態でした。




ブレーキパッドは、摩耗限界ラインに到達する前の交換が理想です。
ギリギリまで使うと、ローターを傷める原因になることがあります。
④ キャリパー内部を清掃する
パッドを外した状態になると、キャリパー内部の汚れが見えるようになります。
ブレーキダストや汚れが付着しているため、
パーツクリーナーとウエスを使って清掃しておきます。
この作業を行うことで、
新しいブレーキパッドの動きもスムーズになります。
⑤ ピストンをゆっくり押し戻す
新しいブレーキパッドは厚みがあるため、
キャリパーピストンを押し戻す必要があります。
ウエスを当てた状態で、工具やピストンプッシャーを使いゆっくり押し戻します。
急に力をかけるとピストンやシールを傷める可能性があるため、
少しずつ慎重に押し戻すのがポイントです。
⑥ 新しいブレーキパッドを取り付ける
ピストンを押し戻したら、新しいブレーキパッドをキャリパーにセットします。
今回使用したのは
DAYTONA ハイパーパッド No.64です。
純正パッドに近いフィーリングで、
街乗りやツーリング用途には非常に扱いやすいパッドです。
⑦ パッドピンとRピンを取り付ける
ブレーキパッドをセットしたら、
パッドピンを通して固定します。
パッドピンを締めた後、
最後にRピンを差し込んで抜け止めを行います。
このRピンは脱落防止の重要パーツなので、
確実に奥まで差し込まれているか必ず確認しましょう。




⑧ キャリパーを元通り組み付ける
キャリパーを元の位置に戻し、
キャリパー固定ボルトを取り付けます。
このボルトはブレーキを固定する重要なボルトなので、
できればトルクレンチを使用して適正トルクで締め付けるのが理想です。


⑨ 最後にブレーキのポンピングを行う
作業がすべて完了したら、
必ずブレーキペダルを数回ポンピングします。
パッド交換直後は、
ピストンが戻った状態のためブレーキが効かない状態になっています。
ポンピングを行うことで、
ピストンが押し出されて正常なブレーキタッチに戻ります。
ポンピングを行わずに走行するとブレーキが効かず非常に危険です。
必ず作業後に確認しましょう。
このように、ゼファー1100のリアブレーキパッド交換は
落ち着いて手順通りに作業すればDIYでも十分対応できる整備内容です。
次の章では、
実際に交換して約100km走行したレビューを紹介します。






⑤ 交換後に約100km走行してみたレビュー
リアブレーキパッド交換後、街乗りとツーリングを含めて約100kmほど走行してみました。
新品のブレーキパッドは、装着直後だと当たりが出ていない状態のため、本来の性能を発揮するまで少し時間がかかります。
そのため、交換後は急ブレーキを避けながら、徐々にブレーキを慣らしていくように走行しました。
今回使用した DAYTONA(デイトナ)ハイパーパッド No.64 は、純正パッドに近い扱いやすさを重視したパッドと言われていますが、実際に走ってみると街乗りに非常にバランスの良いフィーリングでした。
初期制動のフィーリング
まず感じたのは、初期制動がかなり穏やかでコントロールしやすいという点です。
リアブレーキは強く効きすぎるとロックしやすくなるため、
ツーリング用途ではこのくらい自然な効き方の方が扱いやすいと感じました。
踏み始めからじわっと効き始める感覚で、強く踏み込めばしっかり減速もできます。
極端に効きが強いパッドではありませんが、
街乗りやツーリングでは十分な制動力だと思います。


街乗り・ツーリングでの使いやすさ
実際に走行してみて感じたのは、扱いやすさのバランスがとても良いパッドということです。
リアブレーキは、
- 低速走行時の車体安定
- Uターンや取り回し
- フロントブレーキの補助
といった役割で使うことが多いですが、今回のハイパーパッドはその用途に非常に合っている印象でした。
強烈な制動力を求めるスポーツパッドというよりは、
扱いやすさ重視のツーリング向けパッドという感じです。
筆者のように「街乗り・ツーリングメインで走るライダー」にはかなり相性が良いパッドだと思います。
ブレーキ鳴きや違和感の有無
気になるブレーキ鳴きについても、今回の走行では特に発生しませんでした。
パッド交換直後は、
- 鳴きが出る
- タッチに違和感が出る
といったケースもありますが、今回の組み付けでは違和感は特に感じませんでした。
ブレーキタッチも自然で、
踏み込んだ量に応じて素直に効いてくれる印象です。
もちろん車両状態や組み付け方によって変わる部分ではありますが、
今回のDIY交換では非常に満足度の高い結果になりました。
約100km走行してみた感想としては、
「純正に近い安心感のあるフィーリングで、コストパフォーマンスの高いブレーキパッド」
という印象です。
リアブレーキは主役ではありませんが、
車体コントロールや安定性に大きく関わる重要なパーツです。
今回の交換によって、安心してツーリングを楽しめる状態になりました。






⑥ DIYでやって分かったメリット・デメリット
今回、ゼファー1100のリアブレーキパッド交換を実際にDIYで作業してみて感じたメリットとデメリットをまとめておきます。
ブレーキ整備は重要な作業ですが、構造を理解して作業すれば比較的DIYでも対応しやすい整備のひとつです。
ただし、良い点だけではなく注意点もあるため、これからDIYを検討している方は参考にしてみてください。
DIY交換のメリット
まず感じたメリットは、整備コストを大きく抑えられることです。
バイクショップに依頼すると、
ブレーキパッド代に加えて工賃が数千円〜1万円程度かかることもあります。
しかしDIYで交換すれば、基本的にはパーツ代のみで作業が完了します。
今回のようにリアパッド交換だけであれば、短時間で作業できる整備内容です。
また、もうひとつのメリットは、車両状態を自分の目で確認できることです。
実際に作業してみると、
- ブレーキパッドの摩耗状態
- キャリパー内部の汚れ
- パッドピンの状態
など、普段は見えない部分まで確認できます。
こうした点は、愛車を長く維持していくうえで大きなメリットだと感じました。
さらに、整備経験が増えることで、次回のメンテナンス作業が格段に楽になるという点もあります。
一度作業を経験しておけば、次回はより短時間で交換できるようになります。


DIY交換のデメリット
一方で、DIY整備ならではのデメリットもあります。
最も大きいのは、すべて自己責任になることです。
ブレーキは安全に直結する重要部品のため、
もし作業ミスがあると重大なトラブルにつながる可能性もあります。
例えば、
- パッドピンの締め忘れ
- Rピンの装着ミス
- ブレーキのポンピング忘れ
といったミスがあると、ブレーキが正常に作動しない危険性があります。
DIY整備を行う場合は、
作業手順を事前に確認し、必ず最終チェックを行うことが重要です。
また、もうひとつのデメリットは、工具が必要になることです。
最低限の整備工具が揃っていない場合、
工具を購入する必要があるため最初は多少の初期費用がかかる場合もあります。
ただし、工具は一度揃えてしまえば今後のメンテナンスでも使い続けられる資産になります。
今回のリアブレーキパッド交換をDIYで行った感想としては、
「基本的な整備知識と工具があれば、DIYでも十分対応できる作業」
という印象でした。
ただし繰り返しになりますが、ブレーキ整備は重要な作業です。
作業に不安がある場合は、無理せずショップへ依頼するのもひとつの選択です。






⑦ ブレーキパッド交換時の注意点
ブレーキパッド交換はDIYでも比較的作業しやすい整備ですが、ブレーキは安全に直結する重要なパーツです。
作業自体は難しくありませんが、いくつかのポイントを意識しておかないとトラブルにつながる可能性があります。
ここでは、実際に作業してみて感じたブレーキパッド交換時に特に注意したいポイントを紹介します。
これからDIY整備に挑戦する方は、ぜひ参考にしてみてください。
ピストンの戻しすぎに注意
ブレーキパッド交換では、キャリパーピストンを押し戻す作業が必要になります。
これは、新品パッドは厚みがあるため、ピストンを戻してスペースを作る必要があるためです。
ただし、このときに注意したいのがピストンを一気に押し込みすぎないことです。
ピストンを急激に戻すと、ブレーキフルードがリザーバータンク側へ押し戻されます。
その結果、フルード量によってはタンクから溢れてしまう可能性があります。
組付け前にキャリパー内部を清掃する
古いブレーキパッドを取り外してみると、キャリパー内部にはブレーキダストや汚れが想像以上に溜まっています。
この汚れをそのままにして組み付けてしまうと、
- パッドの動きが悪くなる
- 異音やブレーキ鳴きの原因になる
- ピンやパーツの摩耗が早くなる
といったトラブルにつながることがあります。
そのため、新しいパッドを取り付ける前には、必ずキャリパー内部を清掃しておくことが重要です。
筆者は今回、パーツクリーナーとウエスを使ってキャリパー内部を清掃しました。
また、パッドピンには軽くブレーキグリスを塗布しておくと、パッドの動きがスムーズになります。
パーツクリーナーやブレーキグリスは、バイク整備では非常によく使う消耗品です。
持っていない場合は、この機会に準備しておくと今後の整備でも役立ちます。
作業後は必ずブレーキのポンピングを行う
パッド交換後に必ず行わなければならない重要な作業が、ブレーキのポンピングです。
ピストンを押し戻した状態のままだと、
最初はブレーキペダルを踏んでもブレーキが効かない状態になっています。
これは故障ではなく、ピストンがまだローターまで出てきていないだけです。
そのため、作業が終わったらエンジンをかける前に、
ブレーキペダルを数回踏んでピストンを正常位置まで戻します。
この作業を忘れると、走り出した瞬間にブレーキが効かない状態になる可能性があるため、必ず行ってください。
組み付け後は、ブレーキペダルを何度か踏んで「しっかりした踏みごたえ」が出るまでポンピングを行います。
交換後は必ず試走してブレーキをチェック
ブレーキパッド交換後は、いきなり通常走行をするのではなく、必ず試走を行って状態を確認することが大切です。
試走では、以下のポイントを確認します。
- ブレーキが正常に効くか
- 異音や違和感がないか
- ペダルの踏みごたえに問題がないか
最初は低速でゆっくりブレーキをかけながら確認するのが安全です。
また、新品のブレーキパッドは表面がまだ馴染んでいないため、慣らし(当たり付け)も必要になります。
急ブレーキなどは避けながら、徐々にパッドをローターに馴染ませていくのがおすすめです。
今回の作業では特にトラブルもなく、交換後もブレーキの効きやフィーリングは非常に良好でした。
基本的なポイントを押さえて作業すれば、DIYでも安心してメンテナンスできる整備内容だと思います。






⑧ ゼファー1100のブレーキパッド交換でよくある質問(Q&A)
ゼファー1100のリアブレーキパッド交換は、DIY整備の中でも比較的チャレンジしやすい作業です。
ただし、ブレーキは安全に直結する重要なパーツのため、事前に疑問点を解消しておくことがとても大切です。
ここでは、実際に作業する前によく疑問に思われるポイントをまとめました。
❓Q. ブレーキパッドの交換時期はどのくらい?
A. ブレーキパッドの摩擦材(残厚)が少なくなってきたら交換が目安です。
ブレーキパッドは使用するにつれて、摩擦材(ブレーキをかける部分)が徐々に摩耗していきます。
目視で確認したときに、摩擦材の残りが少なくなってきた場合や、約1mm程度まで減ってきた場合は交換のタイミングです。
パッドが完全に摩耗してしまうと、パッドのベースプレート(金属部分)がローターに接触してしまい、ブレーキローターを傷めてしまう可能性があります。
そのため、完全に減るまで使うのではなく、余裕を持ったタイミングで交換することが大切です。
❓Q. ブレンボ2POT(カニ)キャリパーのパッド交換は難しい?
A. 基本的な整備工具があればDIYでも十分可能です。
ブレンボ2POTキャリパーは構造が比較的シンプルなため、バイク整備の中でもDIYしやすい作業のひとつです。
キャリパーを取り外し、パッドピンとRピンを外すことでブレーキパッドを交換できます。
構造を理解して丁寧に作業すれば、整備経験が少ない方でも対応できるケースが多いです。
ただし、ブレーキは重要保安部品にあたるため、不安がある場合や作業に自信がない場合は無理をせず、整備工場に依頼する判断も大切です。
❓Q. パッドピンやRピンも交換したほうがいい?
A. パッド交換と同時に交換しておくと安心です。
パッドピンやRピンは、ブレーキパッドを固定するための小さな部品ですが、ブレーキの安全性に関わる重要なパーツです。
長く使用していると、サビや摩耗によって抜き取りにくくなることがあります。
場合によっては固着してしまい、次回の整備で外すのが大変になることもあります。
そのため、ブレーキパッド交換のタイミングで新品にしておくと、整備性の向上とトラブル予防の両方につながります。
❓Q. ブレーキパッド交換後にやるべきことは?
A. ポンピングと試走チェックを必ず行いましょう。
ブレーキパッド交換では、作業中にキャリパーピストンを押し戻す工程があります。
そのため、組み付け直後はブレーキパッドがローターに当たっていない状態になっています。
この状態のまま走り出すと、最初のブレーキ操作で効かない可能性があります。
そのため、作業後は必ずブレーキペダルを数回踏み込み、ポンピングでパッドをローターに密着させることが重要です。
その後、低速での試走を行い、ブレーキが正常に作動するかを確認してから通常走行に移りましょう。
❓Q. 今回使用したブレーキパッドはどれ?
A. DAYTONA ハイパーパッド No.64 を使用しました。
今回のゼファー1100では、ブレンボ2POTキャリパーに対応した「DAYTONA ハイパーパッド No.64」を使用しました。
このブレーキパッドは、扱いやすいブレーキフィーリングとコストパフォーマンスの高さが特徴で、街乗りやツーリング用途のライダーに人気のモデルです。
強烈な制動力というよりは、自然でコントロールしやすいブレーキタッチが特徴で、普段使いのバイクには非常に相性の良いパッドだと感じました。






まとめ|ゼファー1100のリアブレーキパッド交換はDIYでも十分可能
今回は、ゼファー1100に装着しているブレンボ2POT(通称カニ)キャリパーのリアブレーキパッド交換をDIYで行いました。
ブレーキ整備と聞くと難しく感じるかもしれませんが、構造自体はシンプルで、基本的な工具と作業手順を理解していれば比較的取り組みやすい整備作業です。
実際に作業してみると、消耗品の交換によってブレーキフィーリングが改善し、安全性だけでなく走行フィーリングの向上も実感できるメンテナンスだと感じました。
また、今回はブレーキパッドだけでなく、パッドピン・Rピンも同時交換したことで、キャリパー周りがリフレッシュされ、整備性も向上しました。


今回の作業ポイント
今回の作業を振り返ると、特に意識しておきたいポイントは次の通りです。
- パッド残量はスリット(溝)を目安に早めの交換が安心
- ブレンボ2POTキャリパーは構造がシンプルでDIYでも対応可能
- パッド交換時はパッドピンやRピンも同時交換がおすすめ
- キャリパー内部の清掃でブレーキの動きもスムーズになる
- 組み付け後は必ずポンピングと試走チェックを行う
これらを意識して作業することで、DIYでも安全に整備を進めることができます。
今回の作業データ
今回のゼファー1100リアブレーキパッド交換を、作業時間や費用などの目安としてまとめると次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作業内容 | ゼファー1100 リアブレーキパッド交換 |
| 使用パッド | DAYTONA ハイパーパッド No.64 |
| 作業時間 | 約30〜40分 |
| 部品費用 | 約3,000〜4,000円 |
| DIY難易度 | ★★☆☆☆(比較的やさしい) |
※初めて作業する場合は、もう少し時間に余裕を見ておくと安心です。
使用したブレーキパッド
今回使用したのは、DAYTONA(デイトナ)ハイパーパッド No.64です。
街乗りやツーリング中心のライダーにとっては、自然な制動力と扱いやすいブレーキタッチが特徴で、非常に使いやすいブレーキパッドだと感じました。
価格も比較的手頃なので、コストパフォーマンスを重視する方にもおすすめできるパッドです。
ブレーキはバイクの安全性に直結する重要なパーツです。
だからこそ、定期的な点検と早めのメンテナンスが大切です。
今回の記事が、これからゼファー1100のブレーキ整備を検討している方の参考になれば嬉しいです。
















