FCRキャブに変更すると、純正エアクリーナーボックスがなくなり、サイドカバー内に大きな空きスペースができます。
そこで今回は、そのスペースを有効活用して、SUS(ステンレス)製のワンオフ小物入れを製作しました!
ポイントは、車体ラインに沿った自然な見た目と、使いやすい収納力の両立です。
ペットボトルや財布などの小物を入れるのにちょうど良く、ツーリングでも活躍してくれます🏍️
この記事では、
✅ 寸法取りから設計までの流れ
✅ 取り付け時の工夫
✅ 実際の仕上がりや強度
を分かりやすく紹介します。
また、今後同じようにFCR仕様で余ったスペースを有効活用したい方にも参考になる内容です🔧
りょー


① FCR仕様のゼファー1100で生まれた空きスペース
ゼファー1100を FCR37キャブレター仕様 にすると、純正エアクリーナーボックスが不要になります。
その結果、サイドカバー裏に何もないスペースが生まれます。
普段は見えない場所ですが、実はここ、ただの空洞になっているだけ。
パンチングメッシュの板でふさがれているものの、物を置く用途ではなく、収納としては不向きでした。
最初は気にも留めていませんでしたが、
「この空間、もっと有効活用できるのでは?」
と気づいたのが今回の製作のきっかけです。
実はこの位置、
- 目立たない
- 走行時の邪魔にならない
- 低い位置なので車体バランスも崩れにくい
という、収納にはほぼ理想的な場所。
しかし、市販品を探してみると…
| メーカー | 特徴 | 課題 |
|---|---|---|
| STRIKER | 専用品で品質は高い | 廃盤で入手困難 |
| Bagus! | オイルキャッチタンクも専用で取り付け可能。 | 4面が囲われていない。 価格が高い。 |
このように、理想的な形には出会えませんでした。
そこで最終的に決めたのは、
「好きな形で、必要なサイズで作ればいい!」
という発想。
こうして、ゼファー1100専用の ワンオフ収納製作 がスタートしました✨










② 実用性を高める収納スペースをワンオフ製作
空いたスペースを見つけても、形にしなければ便利にはなりません。
今回は 「使用目的を明確にすること」 から作業をスタートしました。
まず決めたのは、
ツーリング時に持ち歩く小物がしっかり収納できること。
そこで収納対象を具体的に絞りました👇
- 財布
- スマホ
- 小さめのペットボトル
この3点が入ることを基準に、サイズ感と形状を決定。
さらに、収納時に中身が動いてしまうと傷や破損の原因になるため、深さと安定性も重視しました。
収納スペースとして実用的にするため、以下の点を踏まえて形状を設計👇
✔ 取り出しやすい開口位置
→ シートを外すだけで即アクセスできる
✔ 振動でも中身が暴れにくい深さ
→ 荷物が倒れにくい設計に
✔ 限界まで容量を確保
→ 車体ラインに沿った形状にすることで最大化
素材は、ステンレス(SUS 1.5mm) を採用。
耐久性が高く、振動にも強く、エンジン周りにも自然に馴染むためです。
収納として「長く使える・壊れにくい」という点も、実用性の大事な要素だと考えました。






③ 寸法取りから図面作成までの流れ
実際に使える収納を作るためには、まず正確な寸法取りが欠かせません。
ここでは、ゼファー1100のフレーム形状に合わせて、ワンオフ小物入れのサイズを決めていく工程をご紹介します。
■ 空きスペースの形状を実測する
まず、もともと取り付けられていたパンチングメッシュ板を取り外し、
空きスペースの幅・高さ・奥行きを細かく計測しました。




この段階では、手書きのラフ図に数値を書き込み、
「どの形なら無理なく収まるか?」を確認しながら検討します。


■ CADで1/1スケールの図面を作成
寸法のイメージが固まったら、次はパソコンでCAD図面化。
実寸データを作成し、家庭用プリンターで 原寸サイズ(1:1) で印刷します。
ここで印刷した図面を厚紙に貼り付け、立体モデルに加工していきます。




■ 厚紙モデルでフィッティング確認
作成した厚紙モデルを、実際の車体に当てて形状確認。
- フレームとの干渉
- 角度のズレ
- 収納スペースの容積
などをチェックし、実際に使えるかどうかを検証していきます。
「あと数ミリ増やせる」「ここは干渉するから削る」
といった修正を数回繰り返し、ようやく最終寸法が決定。
この時点で 完成版の図面データ を作成し、製作に移ります。










④ 取付方法と設計上の工夫点 🛠️
見た目と強度のバランスを意識して、純正らしく仕上げました。
🔧 取付方法(ボルトオンで固定)
小物入れステーは タンク後方の10mmボルト2本 と共締めして固定しました。
純正ボルトを活かすことで、強度とメンテ性の両立を狙っています。
さらに、下部にも固定ポイントがあったため追加で支持。
上下で支える構造にすることで、振動によるズレや破損を防ぎました。
固定に使用したのは 超低頭キャップボルト M6×16mm。
余計な出っ張りが出ないよう、見た目と実用性を両立させています。




⚙️ 設計上の工夫(純正らしい自然な仕上がり)
収納性を確保しつつ、外観の違和感をできるだけ抑えました。
小物入れ本体は 車体のラインに沿うように設計しています。
ステーが露出して浮かないよう、角度・位置・長さを細かく調整しました。


また、シート取付時に干渉の可能性があるため、
シートとのクリアランスを確保し、取り付けに支障が出ない設計としています。








⑤ SUS製ワンオフ小物入れの完成 🔩✨
強度と見た目にこだわり、ゼファー1100に最適化した専用収納です。
🔧 素材選びと製作精度(SUS1.5mmで耐久性アップ)
完成図面を元に、知り合いの加工業者へ製作を依頼しました。
素材はSUS(ステンレス)1.5mm厚。サビに強く、強度と耐久性を両立できるので、
振動が多いバイク向けのパーツとして最適です。


🔩 取付部の仕上げ(座ぐり加工+高さ調整プレート)
高さ調整のために、下面の取付部にはプレートを追加。
さらに、見た目をスッキリさせる目的で、
座ぐり加工を施し、ボルトの頭が出ないように設計しました。










⑥ SUS製小物入れの取付後の仕上がり
✅ 取付後の仕上がりと強度
実際に装着してみると、違和感のない 純正パーツのような一体感 を実現。
車体ラインと自然に馴染み、後付け感がほとんどありません。
さらに、SUSならではの金属質感が加わり、見た目の高級感もアップ ✨
- ガタつきなし
- 歪みなし
- ステー位置もぴったり
ボルト固定だけで確実に保持でき、走行時の振動でもガタつきはありません。




🔩 低頭ボルトによるスッキリした固定
下面の取り付けには 超低頭キャップボルト M6×16mm をチョイス。
座ぐり加工との組み合わせによって、ボルト頭の出っ張りをなくし、より自然な見た目に仕上がっています。


📦 実用的な収納サイズ
収納サイズは 「ペットボトル1本+財布」 が入る実用的な容量。
ツーリング中の貴重品や小物の収納にちょうど良く、出し入れもスムーズです。
▼収納に向いているもの
- 工具
- 車載書類
- 財布・スマホ
- 小さめの飲料など








🔚 まとめ|実用性とデザインを両立したワンオフ小物入れ ✨
空きスペースをムダにしないことで、ゼファー1100の利便性を大幅アップできます。
FCR仕様ならではの隙間を活かし、自然な見た目のまま収納力をプラスできました。
🔧 今回のポイントおさらい
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 🔸 空きスペース活用 | パンチング板を撤去し、有効活用 |
| 🔸 製作工程 | 厚紙→CAD→SUS1.5mmで外注製作 |
| 🔸 デザイン性 | 車体ラインに沿わせ、純正風に |
| 🔸 強度・取付 | タンク後方+下部の2点固定 |
| 🔸 容量 | ペットボトル+財布が入るサイズ |
before(パンチング板状態)




after(SUS小物入れ完成状態)




💡 使用して感じたメリット
ワンオフ製作は「難しそう」というイメージを持たれがちですが、
用途に合わせて寸法取り → 図面作成 → 製作依頼するだけで、意外とスムーズに形になります。
そして何より、
自分の使い方に合わせて作れる収納は、既製品にはない満足感があります。
ちょっとした工夫で、
ツーリングの快適性もぐっと向上します😊
















