ツーリング先で荷物を積みすぎ、気づけばリアフェンダーに無惨な凹み…。
愛車にこんなトラブルが起きると、本当にショックですよね😱
でも「板金に出すのは高いし、なんとか自分で直したい」と思い、今回はDIYでデントリペアに挑戦しました🔧
ヒートガンや吸盤ツールを使って少しずつ形を戻していく作業は、難しさもありつつ達成感も大きかったです✨
この記事では、実際の修理の流れに加え、今後の積載カスタムやフェンダー保護の工夫についても触れています。
同じように「積載の失敗で愛車を傷つけたくない」という方の参考になると思います🏍️
📌 この記事で分かること
- リアフェンダー凹みのDIY修理手順(使用した道具・工程)
- 凹みがどこまで戻ったのか経過写真付きレビュー
- 積載時の荷重分散の考え方
- フェンダーを守るためのカスタム&対策アイデア
- 次回のツーリングやカスタムに活かせるポイント




① 苫小牧〜稚内ツーリングで発生したトラブル
リアキャリア&シートバッグ積載での実例
先日の『【XL1200L】苫小牧から稚内へ!1泊2日バイクキャンプツーリング記録』では、タナックスのMFK-102シートバッグを使用して荷物を積載しました。
バッグは大容量で便利ですが、フル積載するとキャンプ道具や衣類などで相当な重量になります。
今回使用したのは、以前取り付けたリアキャリア(約2,500円)です。
このキャリアにバッグを固定し、北海道のロングツーリングに挑みました。


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走行中は問題なく快適に走れたのですが、帰宅してバイクを確認すると思わぬトラブルが発生していました。
荷重が集中しリアフェンダーが凹んだ原因
原因は、リアキャリアの取り付け構造にありました。
このキャリアは、リアフェンダーの2か所のみで固定されている簡易的な作りです。
そのため、バッグをキャリア中央に積むと、荷重がダイレクトにフェンダーへ集中してしまいます。
キャンプ道具一式を積んだ状態では、想像以上の負担になっていたようです。
結果として、キャリアの取り付け部周辺が大きく凹んでしまったのです。




バイクキャンプでは荷物がどうしても多くなりますが、取り付け方法や荷重分散を考えないとフェンダーを傷めてしまうことを実感しました。
👉 このように、積載方法の工夫不足がトラブルの原因でした。
次の章では、実際にこの凹みを修理するために使った道具を紹介していきます。






② リアフェンダー凹み修理に使用した道具
購入したデントリペアツールセットの概要
今回の修理には、デントリペア専用のフルセットを購入しました。
セット内容は以下の通りです。
✅ グルーガン(接着用)
✅ グルースティック(複数本)
✅ 専用タブ(凹みに貼り付けるパーツ)
✅ ブリッジ型デントプーラー(広めの凹みに対応できる固定式)
✅ デントリフター(小さめの凹みをピンポイントで引き出す用)
✅ スライディングハンマー(強めに引き出す用)
✅ プラゴムハンマー&タップダウンペン(ピンポイントで段差を整える)
✅ スクレーパー(接着剤を剥がす道具)
✅ アルコールボトル(接着剤除去用)
同じ「引っ張る工具」でも形が違い、それぞれ得意な場面があります。
- ブリッジ型プーラー → 広い面の凹みに有効
- デントリフター → 小さく深い凹みに最適
- スライディングハンマー → 強めに引き出したいときに活躍
なぜフルセットを選んだのか
デントリペアは「引っ張る → 剥がす → 仕上げる」の流れで進みますが、凹みの状態に合わせて工具を使い分ける必要があります。
実際の作業でも、次の順番で使いました。
- ブリッジ型デントプーラーで大きな歪みをならす
- デントリフターで残った小さな凹みを整える
- スライディングハンマーで最後のクセを引き出す
このように段階を踏むことで、効率よく・仕上がりよく修理できるのがフルセットを選んだ理由です。






③ 実際に使用した3種類のツールと作業の流れ
下準備と作業環境
作業前にまずは下準備から。
- バイクを平坦で安定した場所に停車
- 周囲に十分なスペースを確保
- リアフェンダー表面の汚れやワックスを脱脂(シリコンオフを使用)
これをしないとグルースティックがうまく付かず、作業効率が落ちてしまいます。
また、照明をしっかり当てると凹みの状態が見やすくなるのでおすすめです。


実際に使用した3種類のツール
ブリッジ型デントプーラーの使い方
ステップ① 広範囲の歪みをならす
① 専用タブをグルーガンで温めたグルーを使って、凹みの中央に貼り付ける。


② 数十秒〜1分ほど置いて接着が固まるのを待つ。




③ ブリッジ型プーラーをセットし、タブを中央のネジに固定。




④ ゆっくりハンドルを回して引き上げる。


⑤ 凹みが浅くなったら、シリコンオフを吹きかけてスクレーパーでを剥がす。
👉 一気に戻すのではなく、少しずつ引き上げて形を整えるのがポイント。
デントリフターの使い方
ステップ② 小さな凹みをピンポイントで引き出す
① 再びタブを凹みの中心に貼り付ける。




② デントリフターの先端をタブにセット。




③ ハンドルを軽く握って少しずつ引き上げる。




④ 少しずつ繰り返しながら、凹みの深さを均等に整える。
⑤ 凹みが戻ったら、接着剤を剥がして表面を確認。




👉 デントリフターは力加減が調整しやすいです。
スライディングハンマーの使い方
ステップ③ 残ったクセを強めに引き出す仕上げ
① 専用タブを貼り付けてしっかり接着。


② スライディングハンマーをタブに装着する。


③ バーを手前に「ガッ、ガッ」とスライドさせて引き上げる。
少しずつ力をかけて、クセが残っている部分を整える。


④ 最後に光を当てながら確認し、必要に応じて繰り返す。




👉 この順番で進めることで、無理なくフェンダーを元の形に近づけることができました。
凹みが戻るまでの経過
作業を始めた直後は、「少し動いたかな?」程度の変化しかなく、不安に感じました。
しかし、
- ブリッジ型で全体を均等に引き上げる
- デントリフターで細かい凹みを整える
- スライディングハンマーでクセを取る
この工程を何度も繰り返すうちに、少しずつフェンダーのラインが整っていくのが実感できました。
途中で「一旦戻したらまた押し出される」という癖も出ましたが、根気よく調整することで徐々に面がなめらかに。






④ 修理後の仕上がりと注意点
修復結果の確認
最終的にリアフェンダーの凹みは、光を当ててもほとんど分からないレベルまで回復しました。
近くでじっくり見ると、わずかな歪みが残っていますが、日常使用では気にならない程度。
ツーリング先で仲間に見せても「言われなければ分からない」と言われる仕上がりです。


作業を終えて感じたポイント
- 焦らず少しずつ引き上げることが重要
一気に戻そうとすると、金属が逆に盛り上がってしまうこともあります。 - ツールを使い分けると効率が上がる
広範囲はブリッジ型、細かい部分はデントリフター、仕上げはスライディングハンマー。
この組み合わせが一番自然に戻せました。 - 完全な新品同様を目指さない方が気楽
素人作業では「目立たなくなれば十分」という気持ちで進めた方が満足感も高いです。






⑤ 今後の積載カスタムと対策
荷重分散の必要性
今回のトラブルから一番学んだのは、荷物の重さを一点に集中させないことです。
リアキャリアとシートバッグを組み合わせた場合、荷重が後方に寄りすぎるとフェンダーへ負担が直撃します。
今後は以下のように分散させる工夫を取り入れる予定です。
✅ 重い荷物はサイドバッグやタンクバッグに振り分ける
✅ キャリアの中央に積むよう位置を調整する
✅ 走行前に荷物を押して、ぐらつきや荷重の偏りをチェックする
リアフェンダー保護の工夫アイデア
フェンダー自体を守るための工夫も大切です。
- ゴムシートや緩衝材をキャリア下に敷く
振動による局所的な応力を和らげる効果があります。 - 補強ステーの追加
キャリアの荷重をフレーム側に逃がすパーツを自作、または流用して検討中です。 - 最大積載量を意識する
カタログ値を超えないように、積載重量をツーリング前に計算する習慣をつけたいと思います。 - デタッチャブル式リアキャリアの導入
普段は取り外して見た目をすっきりさせ、ツーリング時だけ装着するスタイル。
必要なときだけキャリアを使えるので、負担がかかる期間を減らすことができます。






まとめ|DIYデントリペアでフェンダーを復活
今回の修理から学んだこと
リアフェンダーの凹みはショックでしたが、デントリペアツールを使えばDIYでも十分修復できることが分かりました。
特に「ブリッジ型 → デントリフター → スライディングハンマー」という順番を意識すると、効率よく形が戻せました。
ただし、完全に新車同様に直すのは難しいため、あくまで「目立たなくする」程度の仕上がりと割り切るのも大事だと実感しました。
次回のカスタム・ツーリングへの活かし方
今回の凹みトラブルから、積載の見直しが必須だと痛感しました。
- 荷物を分散させてキャリア一点に負担をかけない
- 補強や保護を工夫してフェンダーを守る
- デタッチャブル式キャリアなど、取り外し可能な装備も検討する
次のツーリングでは、これらを踏まえて「積載も安全第一」で楽しみたいと思います。







